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アニメ版「時をかける少女」の細田守監督による最新作「サマーウォーズ」が3月3日に特典ディスク付きでBlu-ray Disc化。
本編ディスクには特報、予告、キャストコメンタリーを、特典ディスクにはBD-J機能を使った「サマーウォーズ・ナビ」を収録。スタッフのコメンタリーやキャストのインタビュー、絵コンテムービーなどが本編を再生しながら楽しむことができる。ほかにもプロモーション映像集(TVスポット集・スペシャル予告編)、完成披露舞台挨拶、細田守インタビューinロカルノ、ギャラリーも収録している。封入特典はオリジナルアバター絵柄花札セット、アートブック(背景画集)、フィルム・ブックマーク、OZ公式ステッカーを同梱。
キャラクターデザインに貞本義行、脚本に奥寺佐渡子など「時かけ」のスタッフが再結集。主題歌は山下達郎。全国128館で公開され、興行収入は16.5億円。第13回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門長編作品グランプリなどを受賞している。
17歳の高校生・健二は憧れの夏希先輩にバイトを頼まれる。バイトの内容とは長野の実家に行って、フィアンセのふりをすること。待っていたのは夏希の大祖母・栄の誕生日を祝うために集合した親戚たち。彼女の家、陣内(じんのうち)家は戦国武将の末裔(えい)で、総勢27人にも及ぶ大家族だ。
慌てふためく健二だが、夏希の懇願によってフィアンセに成りすます。一方、数学が得意な健二のケータイに謎の数列が送られてくる。何気なく解いてしまった健二だったが、これをきっかけに10億人以上が利用するデジタル仮想都市OZ(ショッピングやコミュニティだけでなく行政までもが参加するネットサービス)が突然狂い出し、現実の世界でも大混乱が生じてしまう。健二たちは世界中をテロの脅威にさらすデジタル・モンスターに勝つことができるのか?
村上隆風のカラフルなアバターが飛び交っていたと思ったら、爽やかな青春アニメへとシフトする。大家族の描写や美しい大自然と、OZの世界が強烈なコントラストを放ち、2つの世界の往復に目が離せなくなる。
健二のバツグンの数学力、親戚それぞれの得意技、そして夏希の熱い願いがひとつになって、想像を超えるクライマックスへと突入。サイバーテロは悪意の塊。それに対抗できるのは、栄おばあちゃんの教えである、アナログな人間の手と心のつながり。
ただし、デジタルを否定しているのではなく、デジタルとアナログのバランスが大切だということ。そんなテーマが十分に伝わってくる。「時かけ」を思い出させる甘酸っぱい青春もスパイスとなり、ひと夏のスリリングな冒険はアニメファンならずとも共感度高し!必見の1本です。
(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNE
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