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リュック・ベッソン率いるヨーロッパ・コープの作品で、全米興収初登場No.1&9週連続トップ10入りのサプライズヒットを収めたサスペンス・アクション「96時間」が3月5日にBlu-ray Disc化。特典はメイキング、アクション・シーンの舞台裏(本編映像との比較)、リアルタイム・カウンターを収録している。
アメリカ政府のもとで秘密工作に係わっていたブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)は、今はリタイアし、元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)とその成金夫と暮らす娘キム(マギー・グレイス)との親子関係を修復することに心血を注ぎながら、孤独な生活を送っていた。
パリ旅行に行きたいというキムに、ブライアンは携帯を渡し、連絡は絶やすな、との条件でしぶしぶ承諾する。しかし、その不安が的中し、キムが何者かに誘拐されてしまう。わずかな手掛かりから犯人はアルバニア系の人身売買マフィアとつきとめる。過去の例から、事件発生から96時間過ぎると被害者救出はほぼ不可能だと知る彼は、娘を奪還すべく、単身パリへ飛ぶ。
ベッソンが、若い女性を誘拐して人身売買にかける組織がパリには実際にある、という情報を基に作り上げたストーリー。娘の誘拐から一気呵成のアクション世界で、とことん疾走する。オヤジは特殊な格闘スキルをフルスロットルにしながら、悪党を血祭りに。しかも後先考えず、一般人をも巻き添えにして、法律無視の無茶ぶりをみせる。どんだけパリジャン、パリジェンヌを殺せばすむのか、というくらい荒唐無稽かつ派手な戦いが繰り広げられる。
すべては「娘を助けるため」という理由だが、なんだか許せてしまうのは実力派俳優リーアム・ニーソン(「シンドラーのリスト」「スター・ウォーズ」)の存在感ゆえ。アクションをしそうにない、枯れたオヤジ風のニーソンをキャスティングした意外性が吉と出て、重みも面白みも増した。
監督は「アルティメット」のピエール・モレル。共演は「X-MEN」のファムケ・ヤンセン、「ジェイン・オースティンの読書会」のマギー・グレイス。続編製作もすでに決定。スタントもこなしたニーソンは50代半ばにして、アクション映画の当り役を得たって、スゴイ。リーアムの無敵の暴走を見逃すな。
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