PCからプロジェクタを通して、スクリーンにプレゼン資料を投影していたとしよう。会議中に出た意見やアイデアをその場でスクリーンに書き込めたら……、そう思ったことはないだろうか。もちろん、PCを操作して書き込むのは可能だが、ホワイトボードにサインペンで書き込む自由度とは比べようもない。
そんなニーズに応える展示を行っていたのが大日本印刷だ。印刷メーカーがなぜディスプレイの展示会に? そう思うのも当然だが、同社のプレゼン支援ツール「OpenSTAGE」は、印刷技術とディスプレイ技術を融合したものなのだ。
スクリーンだけでなく、手元の紙に印刷された資料に専用ペンで書き込みを入れると、即座にプロジェクタにその書き込みが表示される。
種明かしをすれば、紙の資料やスクリーンに投影された画像に、非常に小さなドットが書き込まれている。そのドットにひとつひとつ座標情報が書き込まれており、専用ペンで読み込みPC側で書き込まれた文字などを認識している。スクリーン、ディスプレイ、紙など、ドットを書き込めるものであれば何にでも応用できるという。
会場の一角には、特別企画として「FPD技術革新の歴史展」が展開されている。古くは1969年のシャープ製電卓「QT-8D」に採用された蛍光表示管から、最新のMEMS共振ミラーを採用した「ECO SCAN」(日本信号と船井電機の共同開発)まで、さまざまなエポックメイキングな製品が展示されている。ディスプレイ技術の歴史をたどってみるのも楽しいだろう。
Display 2010の会期は4月16日(金曜日)まで。開場時間は10〜18時(16日は17時まで)。当日入場料は5000円だが、Webサイトで事前登録を行うと無料になる。
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