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東芝、2011年度に大型のグラスレス3Dレグザを投入2011 International CES

» 2011年01月05日 12時59分 公開
[ITmedia]
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 東芝は1月4日(現地時間)、「2011 International CES」に先駆けてラスベガスで記者会見を開き、2011年度に40インチ以上の「グラスレス3Dレグザ」を投入すると発表した。同社は、International CESの展示会場で56V型、65V型のグラスレス3Dテレビを参考展示する予定だ。

昨年末に発売された「グラスレス3Dレグザ」。想定していたB to C(コンシューマー向け)だけでなく、デジタルサイネージ用途などB to Bの引き合いも多いという

 あいさつに立った東芝ビジュアルプロダクツ社映像第一事業部長の村沢圧司氏は、エコポイント特需後の国内テレビ市場について、「市場の多様化が起こる」と予測。高画質化をはじめ、録画機能、ネットワーク機能を強化するなど、個々のニーズに対応する商品戦略を考えていることを明らかにした。

 具体的には、まず40インチ以上の大型グラスレス3Dレグザを2011年度中に投入する。大型グラスレス3Dレグザは、既存モデルと同じインテグラルイメージング方式とレンチキュラーシートで裸眼立体視を可能とするが、さらに3Dと2Dの切り替え表示に対応。2D表示では4K2Kパネルを生かした“超高画質”を実現するという。

 「まだ放送などコンテンツ面の4K2K対応はできていないが、ここで超解像技術が生きる。4K2Kの画面で今まで見たことのない画面を出したい」(同氏)。あわせて、超解像技術「レゾリューションプラス」には、新たに“複数フレーム超解像”を導入することも明らかにしている。

 一方、3D表示時の解像度や視差数などの詳細は明らかにされなかったが、「きちんとした解像度でやりたい。リビングで複数人がリラックスして見られるレベルにする」と話していた。

 映像エンジンには、開発中の「CEVO ENGINE」(シーボエンジン)を搭載する。CEVOとは、“CELL Evolution”の略で、CELLで開発した高画質化部分のソフトウェア資産をLSI化し、普及価格帯のテレビにまで広げるもの。CEVO ENGINEでは、2D画質の向上や各種ネットワーク機能の対応に加え、省エネなどの環境性能も向上するという。グラスレス3Dレグザだけでなく、現在の「REGZAエンジン」後継として、普及価格帯のテレビにまで採用していく構えだ。

 このほか、ネットワーク機能では、「レグザ Apps コネクト」を拡充し、2011年の春モデルからは7割から8割の機種に搭載する計画も明らかにした。アプリを拡充し、アドオンソフトによってREGZAを「進化するテレビ」にするという考えだ。「ソーシャルネットワークにつなげるなど、もっと新しい形でテレビが進化できないか。さまざまなテレビを開発していく」。

 詳細は追って掲載する。

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