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音楽好きのためのプレーヤー&情報源「オリコンプレイヤー」片岡義明の「こんなアプリと暮らしたい」

» 2012年07月25日 16時23分 公開
[片岡義明,ITmedia]

 iPhoneやAndroidスマートフォンの人気は高まる一方だが、その人気を支えているのは膨大なアプリの数々だ。この連載では、毎日の生活を楽しくするような便利で楽しいアプリをピックアップして紹介していきたい。基本的にはオーディオ・ビジュアル関連やデジタル家電関連のアプリをメインにお送りする方針だが、ときには脱線して変わり種のアプリを取り上げるかもしれない。

 第1回となる今回は、iOS/Androidアプリ「オリコンプレイヤー」を紹介する。使いやすいユーザーインタフェースを備えた人気の音楽プレーヤーアプリで、歌詞も調べられる特長がある。

 オリコンプレイヤーは、その名の通り音楽情報サービス「オリコン」の公式プレーヤーアプリで、最大の特長はオリコンのデータベースと連動していること。再生している曲の過去最高順位や登場回数などの情報が分かる。作品の詳細情報はもちろん、さまざまな関連情報も入手できるため、曲を通じて新たな発見が得られるところが気に入っている。

再生画面(左)。ジャンルやシチュエーションごとにラックを登録(中)。ラックの中に収録されているアルバム(右)

 インストールしたら、まずは曲(アルバム)の登録だ。このアプリは曲を「ラック」という単位でまとめてプレイリストのように活用できる。ラックにはジャンル名やシチュエーション名などさまざまなタイトルを付けることが可能。例えばドライブ時に聴きたい曲だけを集めて「DRIVE」というタイトルを付けてまとめておけば、ドライブ時に聴きたい曲をサッと選べる。複数のラックに同じ曲を登録することもできる。

 曲の再生中は、画面上部に「歌詞」「楽曲詳細」「外部サイト」の3つがメニューとして表示される。個人的に最も気に入っているのは歌詞の表示機能で、これのおかげで歌詞を検索したり、CDケースをラックから引っ張り出して歌詞カードを確認する頻度が大幅に減った。

 「楽曲詳細」では、オリコンの公式サイト「ORICON STYLE」に収録されているアーティストの詳細情報が表示される。作品の発売日や発売元、収録内容に加えて、オリコンにおける過去最高順位と登場回数が表示される。また、そのアーティストの最近のニュースやスケジュール、作品リストなども確認できる。ただしJAZZなどで昔のアーティストの場合は詳細情報を収録していない。

作品紹介(左)。外部サイトで検索可能(中)。デザインの着せ替えもできる(右)

iPhone版ではホーム画面からニュースのリストを呼び出せる

「外部サイト」ではYouTube、Google、Yahoo!JAPAN、Twitterの4サービスについてアーティスト名で検索できる。YouTubeでプロモーションビデオやライブ映像などが公開されている場合はワンタッチで検索して視聴できるので便利だ。また、iOS版についてはホーム画面に「オリコンスタイル」のニュースが流れ、音楽関連の最新情報をチェックできる。

 カスタマイズ好きにうれしい着せ替え機能もある。メニューから「着せ替え」を選ぶと、アプリの配色も変えられる。デフォルトは黒とグレーの落ち着いた色合いだが、このほかにピンク・ブルー・レッド・ホワイトの4種類が用意されている。


 ラックでまとめられる機能は便利な反面、いちいち登録しないと曲が聴けないという面倒な側面もある。このあたりは好みが分かれるところだろう。また、歌詞についても、シングルリリースされていないマイナー曲や洋楽などは収録されていないことも多く、今後の充実に期待したい。

 また、iOS版(最新のver.1.2.0)については、App Storeのユーザーレビューで起動しなかったり途中で落ちるトラブルも報告されているが、筆者がiPhone 4Sおよび第三世代iPadで試した限り、とくに不具合は起きなかった。ただ、「iOS5の対応状況を確認中」と告知された状態が続いているので(7月25日現在)、早期のアップデートを期待したいところだ。

 このようにいくつかの不満はあるものの、オリコンの公式サイトとの連携はなかなか便利だ。歌詞や詳細情報などさまざまな角度から音楽を聴けるこのアプリ、OS付属の音楽プレーヤーに不満のある人は試してみてほしい。

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