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» 2013年07月29日 15時14分 公開

麻倉怜士の「デジタル閻魔帳」:物欲の夏、買って後悔しないアイテムとは? (オーディオ編) (3/3)

[芹澤隆徳,ITmedia]
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価値あるブックシェルフ、ELAC「BS312」

麻倉氏: これは音を聴き、本当に感心したスピーカーです。英ELACの「BS312」は、ワイドレンジかつ透明感のある音を聴かせてくれます。私はハイルドライバーの「JETツィーター」のニュータイプが奏でる、“青空に染み渡るような爽快(そうかい)な音”が好きです。

ELAC「BS312」

麻倉氏: 1999年に日本で最初に紹介されたELAC製品は、BS312の前身にあたる「BS310」でした。小さいのに低音も充実していて、とても気持ちのよい音が出るスピーカー。小型のため点音源に近く、音像や定位感も良かった。

 BS312になり、音はさらに良くなりました。新しい「JET Vツィーター」は立ち上がりが俊敏で、レスポンスも上々。パイルドライバーならではの気持ちの良い中高音に磨きがかかった印象です。低域も情報量のある本格派。エラックならではの音楽体験ができるよい製品だと思います。価格はペアで28万3500円ですが、十分にその価値があります。

 ただ、ELACのスピーカーはアンプを選ばない傾向がありますが、BS312は、できれば本格的なアンプと組み合わせたほうが良いですね。例えばデノンの「PMA-2000RE」(18万9000円)以上のアンプが欲しいところです。アキュフェーズは相性が最適ですね。

アナログ由来のPCオーディオ機器? TASCAM「DA-3000」

麻倉氏: TASCAMのステレオマスターレコーダー兼A/D、D/Aコンバーター「DA-3000」は、業務用機器ですが、個人的に気になっている製品です。

TASCAMのステレオマスターレコーダー兼A/D、D/Aコンバーター「DA-3000」

麻倉氏: これまでアナログレコードをDSD化するときは、コルグのポータブルレコーダー「MR-2」を使うのが一般的でした。でも本格的なフルサイズのADコンバーターも欲しいと思っていました。

SDHCカードおよびCFカードを利用できる

 DA-3000では、アナログ入力(RCA、XLR)、デジタル入力ともに192kHzのPCM、5.6MHzのDSDで録音できます。録音メディアにはSDHCカード(およびCFカード)を使えますし、なにより使いやすい据え置き型。レコードをとにかく一番良い状態でデジタル化しておきたい人にとっては注目のアイテムです。DSD化しておけば、後でいかようにも変換できますし、とにかく最高の状態のデジタルマスターを手元に置いておくことができるわけです。いわば“アナログ由来のPCオーディオ機器”ですね。

 価格も実売で10万円前後と手ごろです。さらにDACとしても使えるので、アナログレコードのデジタル化だけではなく、普段から活用できます。今までDSDに対応したADコンバーターは一般的ではありませんでしたから、マニアから歓迎されるのではないでしょうか。

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