ステッカーの現在地を調べるには、起動画面から「ステッカーの現在地は?」をタップする。この製品の電波到達範囲は最大45メートルとされており、ステッカーが電波の届く範囲内にあればレーダー画面に映る。レーダーは同心円の簡素なもので、電波強度または距離(フィート表示)で表示を選べる。
ただし、この距離表示は端末とステッカーとの仮想距離を示しており、Bluetoothの電波の強さを換算したものなので、実際のフィート数を表すものではない。ステッカーが端末のすぐそばにあるときは近い場所に表示され、その状態から離せばレーダー上でも離れることが確認できるのだが、距離表示は参考程度にしかならない。
しかし、だからといってこのステッカーが役に立たないかといえばそうともいえない。レーダーの画面で「鳴らす」をタップすると、遠隔操作でステッカーを鳴動させることができるのだ。音が鳴ると同時に青い光も発するので、暗いところで作動させたときにも見つけやすい。
使い方としては、レーダーの動きで大まかな位置の見当を付けた上で、最終的な場所はステッカーを鳴らすことで発見するのがベストだと思う。なお、ステッカーが電波の範囲外にある状態、または接続が失われた状態から、再び端末がステッカーの電波を受信したときに通知する「探知アラート」という機能もある。
このほか、ステッカーと端末間の接続が失われた場合にアラームを作動させることが可能な「バーチャルリード」という機能もある。この機能を使えば、さいふやカバンなどに取り付けたステッカーが身の回りから離れたときにアラートを発してくれる。
なお、起動画面にて「最近の位置」を選択すると、ステッカーを感知した位置を地図上で確認することもできる。また、ステッカーには温度センサーも搭載されており、レーダー上には気温も表示される。温度は設定画面にて調整することも可能で、現在気温を入力することにより修正できる。
正直いって、ステッカーと端末との距離表示がアテにならないのは誤算だったが、それでも電波の強弱で大体の場所は分かるし、いざというときにステッカーを鳴らすことができるというのはかなり安心感が高い。価格が少々高めなのが残念だが、この点に納得できるのであれば、コンパクトな忘れ物防止ステッカーとしておすすめだ。忘れ物の多い人にとっては、なかなか役に立つグッズだと思う。
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