スピーカーユニットも振動板を改良し、さらに液晶面を斜め上にスラントさせるデザインを採用。これは視聴位置と設置位置の最適化を図る意味もあるが、同時にスピーカーのキャビネット容量も確保できるという。理屈はともかく、結果としての音は素晴らしい仕上がりだ。まともにCD再生の音楽を楽しめるレベルで、少しばかりコストをかけたサウンドバーより優れているほどだ。
スピーカーの品質が高いことで、バーチャルサラウンドなどのオーディオ機能も、その効果がより高まる。実際にこの製品を選ぶか否かは別としても、どのようなものかは知っておいて損はないと思う。
そして東芝の4Kレグザ。国内市場を強く意識した商品企画は健在で、画質、機能、価格設定などでかなり攻めた製品になっている。注目点は大きく分けて3つ。40V型で20万円台前半(23万円前後、税別)を実現した4Kテレビ「40J9X」を出したこと。4K解像度を生かしたユーザーインタフェースで「タイムシフトマシン」搭載機の使いやすさが大きく上がったこと。そして84V型モデルを除く全製品で直下型LEDバックライトのローカルディミングを採用したことだ。
直下型LEDバックライトの使い方も、昨年末に発売されたフルHDモデル、レグザ「Z8X」で高い評価を得た高輝度バックライト制御を4Kテレビに盛り込み、さらに映像処理を進化させた。価格設定も中核モデルとなることを意識しており、国内向けモデルとしては機能、画質の両面でエクスキューズを極力排除した製品になっている。
なお、4Kレグザ「Z9X」については詳細な視聴をすでに行えているので、次回単独のレビューとしてお伝えしたい。
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