読み取った映像信号は、映像処理回路「Precise Pixel Driver」でノイズ低減と質感表現をアップ。「最高の2K」にしてから「4K Reference Converter」と呼ぶ4Kにアップコンバートする仕組みで、4K/24pや4K/60p(YCbCr 4:4:4、各8bit)で出力が可能だ。2系統あるHDMI出力は、どちらもHDMI 2.0に準拠しており、それぞれ映像専用/音声専用として使うことができる。また同社のAVアンプとHDMIケーブルで接続した場合は、ジッターを最小化する「PQLS」(Precision Quartz Lock System)も働く。
プリセットの画質設定は、プロジェクター用とFPD(フラットパネルディスプレイ)用に分けて映画やライブなど計7種類。また13種類もの画質調整項目をユーザーに開放しているため、好みの画質を追い込むことも可能だ。好みの画質設定はメモリー(1〜3)に保存できる。
ユニークなのは、背面に用意された独自の音質調整用端子「Zero Signal」だろう。形状はRCAだが、名称の通り信号は何も出てこない。これをAVアンプの未使用端子と繋ぐことで機器間のGNDレベルを一致させ、より正確な信号伝送が可能になるという。信号は出ていないためノイズの影響もなく、他の端子で出力される信号の品位も向上するメリットがある。
ただし、AVアンプ側のどの端子に接続すれば良い結果が得られるかは「やってみないと分からない」(同社)。実はこの機能、もともと「展示会や試聴会のデモなどで使っていた」メーカーならではのノウハウだった。それを製品に“機能”として取り込み、上級者向けに開放したわけだ。ユーザーにとっては試行錯誤の楽しみが1つ増えたことになる。
一方の「BDP-LX58」は、高剛性鋼板で固められたシャーシなどフラグシップモデルのエッセンスを多分に取り込んだミドルレンジモデルだ。BD再生機能に関してはBDP-LX88とほぼ共通で、超解像技術を伴う4Kアップスケールや多彩な映像調整項目、2系統のHDMI出力端子、「Zero Signal」端子も備えている。
異なるのは主にオーディオ再生機能で、「Precision Audio」のほか、光デジタル出力、バランス出力が省略された。またDACや電源トランス、電解コンデンサーなどの部材も異なる。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
型番 | BDP-LX88 | BDP-LX58 |
---|---|---|
再生可能メディア | BD-ROM、BD-R/RE、BD-R DL/RE DL、BD-R LTH、DVD-Video、DVD-Audio、DVD-R、DVD-R DL、DVD+R/+RW、DVD+R DL、CD、CD-R/RW、SACD、AVCHDディスク、AVCRECディスク、USBメモリ | |
再生可能ファイル | DivX Plus HD、AVI、MKV、WMV、3GP、MP4、FLV、JPEG、MPO、PNG、GIF、MP3、WMA、AAC、FLAC、APE、WAV、DSD、AIFF、ALAC | |
HDMI出力 | 2系統 | |
同軸デジタル出力 | 1系統 | |
光デジタル出力 | 1系統 | なし |
USB端子 | 2系統(フロント/リア) | |
LAN端子 | 1系統 | |
アナログ出力 | バランス(XLR3)、アンバランス(RCA) | アンバランス(RCA) |
外形寸法 | 435(幅)×131(高さ)×339(奥行き)ミリ | 435(幅)×118(高さ)×338(奥行き)ミリ |
重量 | 14.2キログラム | 9.9キログラム |
価格 | 27万8000円 | 9万8000円 |
発売時期 | 10月下旬 | 11月下旬 |
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