展示会場での扱いはそれほど大きくなかったものの、同社としては初の「Android TV」展示が行われていたのも今年のポイントだ。北米ではハイエンド製品のシリーズにのみ採用されており、音声検索やGoogle PlayといったAndroid TVの各機能が利用できる。スマートデバイスと連携してコンテンツをリモートで視聴できるほか、専用コントローラでAndroid TVの操作を行ったりと、ユーザー体験やインタフェースが従来と大きく異なるのが特徴といえる。
また入り口付近には、今年のCESの大きなテーマの1つになると話題だった「量子ドット(Quamtum Dot:QD)テレビ」に関する展示が行われていた。通常の液晶テレビとQDテレビとの比較展示となっていたが、その意図は水嶋氏によれば「実際には両者でそれほど大きな差はない」とのことで、シャープとしてはそれほどQDに大きくフォーカスするつもりはないとみられる。
写真にあるようなJPGファイルでは色が潰れてしまって識別できないが、肉眼で見ると通常の液晶テレビでは「オレンジに近い赤」で表現されているものが、QDテレビではより「実際の赤」に近いものとなっており、かろうじて差異を識別できる。液晶テレビは白色LEDを光源としているが、QDテレビでは青色LEDをQDのフィルタを通して変更させており、より自然な色味を実現できる点で特徴がある。ただ、消費電力などの大きな変化もなく、QD単体での製品アピールは難しいという点が、今回のシャープの戦略につながっているのかもしれない。
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