バンダイのカプセルトイ「ガシャポン」が誕生から40周年を迎えた。これを記念して今年はさまざまなイベントやキャンペーンが予定されているが、7月には「ガシャポン史上、もっとも話題を集めた商品を復活させて発売する」(バンダイ)という。
ガシャポンが誕生したのは1977年。カプセル自販機といえば10円玉を2枚重ねて入れる“20円機”が主流だった当時、バンダイはあえて100円機で参入し、駄菓子屋よりデパートに自販機を設置するなど、独自のプレミアム路線を展開した。
商品はキャラクター玩具がメインで、1983年発売で社会現象にもなった「キンケシ」をはじめ、1985年の「SDガンダム」シリーズ、1987年の「SD ウルトラマン」シリーズといったヒット商品に恵まれた。
これらはすべてPVC(ポリ塩化ビニル)製の単色フィギュアだったが、1994年に造形と彩色にこだわった「HIGH GRADE REAL FIGURE」(HG)シリーズが誕生。大人も集めたくなる玩具に進化する。現在では関節が24カ所も可動するフィギュアや、LEDを内蔵して発光する商品などバリエーションも広がっている。
バンダイによると、過去40年間の累計販売数は実に36億590万個(2017年3月末時点)。ガシャポンの自販機は全国に約36万台も設置されており、国内カプセルトイ市場で約7割のシェアを持つ。
また2010年にはICカードに対応した自販機(海外で展開)、2014年には購入した商品を使ってその場で抽選ゲームが楽しめる「くじガシャポン」、筒状のカプセルを販売する「ガシャポンカン」を投入するなど、商品のみならず自販機やカプセルも進化。2017年には史上初の“カプセルのないガシャポン”まで登場している。
なおバンダイでは、6月1日に「東京ビッグサイト」で開幕する「東京おもちゃショー」でキャンペーンや“復活する商品”の詳細を発表する予定だ。
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