画面表示もX9iから採用された「ビジュアルガイド」でより親切に分かりやすくなっている。
従来通りの画面表示も選べるが、初心者には「Q」ボタンでこのメニューが出た方がシンプルで分かりやすい。
もちろん他のキヤノン機と同様、Bluetoothに対応。Bluetoothでスマートフォンと常時接続してWi-Fiで写真を転送する機能も持っている。
その他、シーンモードやクリシティブアシストなど特殊撮影モードも用意されている。
その1つ、手持ち夜景から1枚。4枚連写して1枚に合成してノイズを減らしてくれる。
凝った撮影はせず、ライブビューで撮ることが多い人には小さくて軽くて安いX9は最高の選択じゃなかろうか。いっそ、アイセンサーをつけて、自動的にライブビューがオンになるような仕組みを入れてもいいんじゃないかというくらい。
しかもこの丸みがあってコンパクトなデザインは上位のX9iより人気が出ても不思議はない気がする。
X7が持っていた小型軽量さやデザインへのこだわりがちょっと薄れたのは残念だが、その分汎用性が上がり、より幅広い層にすすめられるカメラになった。
性能面ではX9iに劣るところも多々あるが、小さくて軽くて可愛くて安い一眼レフが欲しい、という層にはX9の方が確実にアピールする。光学ファインダーのAF測距点の差はモニターを使ったライブビューを多用するなら大した問題ではないし、違いを感じるとしたら動画時の電子手ブレ補正の有無(X9iは動画時に電子式の5軸手ブレ補正を持つがX9にはない)や電子水準器くらいじゃなかろうか。
であれば、気軽に一眼レフを楽しむならX9の方がいいんじゃないかと思うくらいである。
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