操作系はニコンのハイエンド一眼レフそのもの。
モードダイヤルはなくて、MODEボタンを押しながら電子ダイヤルを回して設定。その他、左手側にフォーカス関連、右手のグリップは前後ダイヤルと、グリップの上にISO感度や露出補正、モニターの左側にもボタン類。
ボタンやダイヤルの感触は極めて良好で固すぎず軽すぎず。
分かってしまえば実に快適だ。
AF枠選択用のジョイスティックも装備された。これが実に使いやすい。
ハイエンド機ならではの操作系なので取っつきやすくはないけれども、身体が覚えてしまえばたいていのセッティングはボタンとダイヤルで済むようになるのだ。
上から。左肩にWB、画質、撮影モード、測光パターンの4つ。ボタンを押しながら右にあるダイヤルを回すのが基本。グリップ部の中央にISO感度ボタン。これはよい位置。少し飛び出てるので手探りで分かる。露出補正は電子ダイヤルでダイレクトに操作する設定も可能細かいことだが、ボタン類がほんのり光るので暗所でも探しやすい。暗闇でもうるさくない程度のほんのりなので気づかないかもしれないけど。
ファインダーは倍率0.75xと大きくて非常に見やすい。D5の約0.72倍よりひとまわり大きくなった。
メディアはこのクラスなので当然デュアルスロットだが、SDカードとXQDカードのデュアルとなっている。4K動画や高速連写時など高速書き込みを行いたいときはXQDを使うとよい。
背面モニターは3.2型のチルト式タッチパネル採用。
ライブビュー時にも力を入れていて、拡大表示機能や、サイレントシャッター(電子シャッター)もあるし、ピンポイントAF機能もある。
ただ、ライブビュー時に連写すると、画面がブラックアウトしたり、最近のレンズ以外ではライブビュー時のコントラスト検出AFが遅いなど、“一眼レフ”としての部分は最高レベルに優秀なだけに、ライブビュー撮影時とのギャップが大きい。気になるのはそこだ。
ボディサイズや重量バランスはファインダーを覗いてしっかり構えて撮る姿勢に最適化されていると思った方がよく、ライブビューは三脚を使った撮影などそちらが得意なシーンのみと考えた方が幸せだろう。
ボディは重めだが構えたときはしっくりくるし、シャッターの感触もいいし、身体が覚えてしまえば操作も実にしやすい。
そしてこれで撮ってると気持ちいい上に、4500万以上の高画素でありながらAFも連写も実に早く高感度にも強く画質はいわずもがなである。
汎用的なデジタル一眼レフとしては最高峰にあるといっていい。
ライブビュー撮影なんておまけ、わたしは最高のデジタル一眼レフを使いこなしたいんだ、って人なら、手を出しても損はないカメラだ。
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