撮影最短距離は、ワイド端でレンズ前約3cmとぐっと寄れ、中望遠くらいまではそこそこ寄れるがどんどん望遠になるにつれレンズ前約140cmとぐっと寄れなくなり(250mm相当時)、望遠端になると約72cmとまた寄れる。
ちょっとややこしいけど、ズーム域によって撮影最短距離は大きく変わるが、分かっちゃえば問題なしって感じ。
ISO感度はISO100から12800。ISO1600以上の高感度分を以下に。
さすがにマイクロフォーサーズ以上のセンサーサイズのカメラに比べると高感度(特にISO6400以上)ではつらいか。
操作系は前モデルを踏襲。
上面には撮影情報を示す液晶パネルと、露出補正ダイヤルがある。シャッターボタンの手前に電源、奥にズームレバー。絞りは鏡胴部のダイヤルを使い、シャッタースピードなどそれ以外は背面の電子ダイヤルを使う。
背面には十字キー兼用のコントロールホイールや電子ダイヤル。動画の録画ボタンはファインダーの右側にある。
鏡胴部もちょっと説明を。
鏡胴部根本にはフォーカスモード切替レバーと、撮影距離のリミッター。これを∞-3mにすると3m以遠にしかフォーカスが合わなくなるが、その分AFが速くなる。スポーツなど遠くのものを撮るときに。
鏡胴部のリングは絞りダイヤル、ズームダイヤル、フォーカスダイヤルと並んでいる。
さらに、この写真では見えないが、絞りリングのクリックをオンオフすることもできる(オフにするとスムーズに回るので動画時などに良い)。
相変わらず機能が豊富すぎてメニューがややこしく、撮影メニューだけで、14+10の24画面もあって目的の機能を探すだけで老眼が悪化しそうになるわけだが。
そこはよく使う機能を「マイメニュー」にどんどん追加してアクセスしやすくしたり、キーカスタマイズを駆使する必要があるだろう。
動画は4K動画対応で、ソニーなのでXAVC Sフォーマット。4K動画で100Mbps記録時にはU3対応の高速なSDHC/XCカードが必要だ。
さらにスーパースローモーションのHFSモードだが、さらに高速化されて、960fpsの速度で30pで録画すれば32倍スローを実現。それをフルHDサイズでちゃんと記録してくれる。
240fpsなら画質もかなり良くて、かなり実用的だ。
とまあ、ざっくり見ただけで、広角も超望遠もマクロも連写も4K動画もスローモーション動画も撮れてAFは高速で連写も高速でという全能感あふれる無双デジカメで、画質も結構良くて質感もしっかりしてて信頼性もある逸品なわけだが、容赦なく高性能を詰めこんだおかげで価格も容赦ない。
ソニーストア価格で税抜きで18万9880円……つまり20万円コース。コンデジと思うと高いが、他社の追随を許さない高機能や完成度をみると、納得できるのである。レンズ交換不要でこれだけのクオリティーで好き放題撮れると思うと、動画を撮らない人でもこれがあれば何でも撮れるって気になれるだけでも(いや実際、その汎用性は最強なのだが)十分価格分は堪能できそうではないか。
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