電子書籍ビジネスを飛躍させる可能性を秘めるとして、業界の期待を背負う読書専用端末「ΣBook」。既に、発売日が2月20日で、価格が3万7900円であることが発表されているが(記事参照)、サービスのユーザビリティはどうだろうか。
これまで詳細が不明だった部分を中心に、気になる点をいくつかチェックしたい。なお、端末のスペックや、操作性などはレビュー記事を掲載しているので、そちらを参照してほしい。
ΣBookは、書店で販売されることが発表されている(記事参照)。下写真のように、店頭にパッケージが置かれることになる。製品には、単3アルカリ乾電池2本、32MバイトのSDメモリカード、コンテンツとして「サイボーグ009」第1巻などがバンドルされる。
ΣBookの取り扱い書店は、2月5日現在で全国48店舗(下図参照)。書店には、デモ専用機、説明パネルなどとともに、コンテンツをダウンロードできるPCも設置される予定だ。
書店名 | 店舗名 |
---|---|
青山ブックセンター | 青山本店、新宿ルミネ1、新宿ルミネ2、橋本店 |
旭屋書店 | 大阪本店、天王寺Mio店、なんばCity店、京阪守口店、近鉄上本町店、京都店、銀座店、池袋店、船橋店、札幌店 |
紀伊国屋書店 | 札幌本店、仙台店、新宿本店、新宿南店、玉川高島屋店、大手町ビル店、横浜店、梅田本店、本町店、広島店、福岡本店 |
ジュンク堂書店 | 池袋店、仙台店、名古屋店、京都店、大阪本店、天満橋店、難波店、西宮店、三宮店、三宮駅前店、広島店、福岡店、鹿児島店 |
丸善 | 日本橋本店、丸ビル店、札幌南一条店、仙台アエル店、津田沼店、名古屋栄店、京都河原町店、岡山シンフォニービル店 |
八重洲ブックセンター | 八重洲本店、八重洲地下街店 |
ほかに、各Webサイトでも先行予約が行われている。パナセンス、八重洲ブックセンターのページ、ジュンク堂書店のページ、紀伊国屋書店のページ、丸善のページで、販売される予定だ。
ΣBookを購入した後は、ΣBookのサイトで会員登録を行う。ここで、サーバ管理のためのソフトウェアをPCにダウンロードし、インストールしておく必要がある。後は、10DaysBookなどでコンテンツを購入すればいい。当初は、約5000タイトルが品揃えされるという(下写真参照)。
ひとつ気をつけなければいけないのは、著作権保護機能付きSDカードリーダライターを、別途用意する必要があること。ΣBookは不正コピー防止機能を備えているため、ユーザー側もこれに対応した環境を用意する必要がある。
ちなみに、「レッツノートなら、標準で対応できる」(松下電器産業)とのこと。
ΣBookでは、ビューワを複数搭載できるよう設計されている。松下標準の「Hatchビューワ」と、「EBI.Jビューワ」に対応するが、コンテンツの種類に応じて、ほかのビューワも追加可能だ。
Hatchビューワで視聴した場合、メモリカードにどれほどのコンテンツを格納できるのか。松下電器産業が、200ページ相当の書籍を1冊として示した目安では、「図や絵をベースにしたコンテンツなら、128MバイトSDカードで約6冊。文字ベースのコンテンツで約12冊」とのこと。テキストオンリーの電子書籍の場合、128MバイトSDカードで約100冊を格納できるとのことだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.