1カ月あたり約3300円でネット使い放題〜「iPAQ+bモバイル All in oneパッケージ」(1/2 ページ)

» 2004年03月18日 17時42分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 「iPAQ+bモバイル All in oneパッケージ」は、日本HPの人気PDA「iPAQ Pocket PC」本体と日本通信の定額モバイルインターネット接続サービス「bモバイル」のパッケージ商品。HPの直販サイト「HPダイレクトプラス」を通じて販売される。

 iPAQ Pocket PC本体は、無線LANとBluetoothを内蔵した「h5550」(2003年10月の記事参照)、CF+SDスロット搭載の「h2210」(2003年9月の記事参照)のいずれかを選べる。価格はh2210版が7万3600円、h5550版が10万8000円。CFスロットを備えていないh5550にはCF拡張パック(ジャケット)も付属する。

 今回は「h2210」のパッケージで、使い勝手を検証した。

 h2210にbモバイルのCF型通信カードを装着したところ。スロット部からの出っ張りは多少気になるが、それはほかのCF型通信カードでもさほど変わらない。このままSDメモリカードを抜き差しすることも不可能ではない

 インターネット接続は、CFカード型のbモバイル通信カードを使った最大128Kbpsでの通信が可能。パッケージには利用開始日から6カ月分のインターネット接続ライセンスが含まれる。端末自体は従来のbモバイルCFタイプと同じだが、使えるのはiPAQ Pocket PCのみ。PCやほかのPDAからは利用できず、等価交換による公衆無線LANサービスも使えない。

 左がiPAQ Pocket PC専用、右が通常のbモバイルの通信カード。本多エレクトロン製で、カード自体は同じものだ

1カ月あたりの接続料は、位置情報サービス付きで約3300円

 価格面で、お買い得なのかどうかを見てみよう。「iPAQ+bモバイル All in oneパッケージ」のh2210版は7万3600円。「HPダイレクトプラス」ではh2210が3万9600円で販売されているから、bモバイルカードと6カ月分の利用料金は3万4000円という計算になる。単純に割れば5600円/月程度のインターネット接続料金だ。

 もっとも3万4000円には通信カード代金も含まれる。bモバイルの場合、使用機器を選ばず最大128Kbps接続が可能な「U100C」(2002年10月の記事参照)の6カ月パッケージが5万3000円前後。6カ月分の更新パッケージは3万9000円前後なので、通信カード代は1万4000円程度と見ていいだろう。

 この通信カード代を差し引くと、6カ月分のインターネット接続料金は2万円となり、1カ月あたり3300円程度におさまる。iPAQ Pocket PC専用とはいえ悪くない金額だ。これにインターネットを利用した地図情報サービス“b-Walker”の6カ月分の利用料金も含まれる。まだ発表されていないが、b-Walkerの利用料金も含んだ6カ月分更新パッケージも「2万円前後で提供予定」(日本通信)だという。

ワンタッチインターネット接続が可能な“bアクセスPDA”

 インターネットへの接続は付属ソフトの“bアクセスPDA”で行える。PC用のbアクセス同様、接続IDや接続番号などを一切設定することなく、簡単にインターネットにアクセスできる。接続や切断は、Today画面からアイコンをタップするだけでいい。

 Today画面の右下に表示されるbアクセスのアイコンをクリックするとインターネットへの接続、切断が行える。bアクセスのアイコンはインターネット接続中は青、切断中は赤に切り替わる

 bアクセスPDAは、iPAQ Pocket PC単体でインストール可能なキャビネットファイル形式で提供される。付属するCD-ROM内のファイルをCF、SDメモリカードにコピーすればインストールできるので、ActiveSyncを介する必要がない。Windowsマシンを使っていなくても、CD-ROMからメモリカードにコピーできる環境さえあればインストールが可能だ。

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