「手のひらにかわいい本物」「ヒカリ届く、キモチ伝わる」──こんなキャッチフレーズで登場したのが、ドコモが開発中のエントリーモデル「P252iS」だ。
「ターゲットは10代から20代の女性」(ドコモ営業本部マーケティング部端末商品開発担当主査の竹原氏)という言葉からも分かるように、小型軽量化が図られ、ドコモとしては初めて、5色のボディカラーで展開する。
開発する上で重要視されたのは、ボディのかわいさとメール機能。QVGA液晶にしなかったのは、「小型化を優先したから」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ説明員)だ。
メール機能としてユニークなのは「キラリメール」。届いたメールの中にある絵文字に合わせて着信ランプがさまざまに変化しながら光るというものだ。「端末を閉じたままでも、どんな内容のメールなのかが分かる」。友達同士で絵文字の組み合わせパターンを作っておけば「この光り方の時には、こんなことを伝えたい、といったように、暗号的な使い方もできる」という。
情熱やうれしさを表す絵文字は赤、恋心やスキといった気持ちを表す絵文字はピンク、落ち込みや悲しみは青といったように着信ランプが光り、いくつも絵文字が入力されている場合は順番に光るようになっている。
キラリメールに対応する絵文字は40文字。光り方はフラッシュ、ビーム、ホタルの3種類で、着信ランプの色はスターライト、ローズ、レモン、ライム、スカイブルー、マリンブルー、バイオレットの7色だ。
P252iSでは、P252iにも搭載されたワンプッシュオープンボタンを装備。あらかじめ設定しておけば、ボタンを押すだけで通話、閉じると終話、といった使い方もできる。
miniSDスロットは、撮った写真を保存するほか、端末内のデータバックアップやボイスレコーダーの音声ファイルの保存先としても利用できる。「10代から20代ターゲットなので、ユーザーは学生も多い。講義をボイスレコーダーで録音するといった用途もあると思うので、miniSDカードスロットを付けた」(パナソニックモバイル説明員)
カメラは31万画素CMOSだが「最近のCMOSは性能が上がっている。これでも十分きれいな写真が撮れる」ということから採用された。
ドコモはP252iSの投入で、エントリー層の拡大を狙いたい考えだ。「現状のラインアップでは、900iがハイエンド層、505iSがミドル層、252iがエントリー層。小型でシンプルな機能の低価格な端末のニーズはまだまだ大きいので、(P252iSは)その市場を拡大する端末という位置付け」(竹原氏)
なお、252iSシリーズはいまのところ、「他のメーカーの開発予定はない」という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.