auのEメール自動転送、アドレス変更回数を制限〜迷惑メール対策

» 2004年05月13日 15時10分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 KDDIは6月4日から、EZwebの自動転送先設定機能に制限を加えると発表した。迷惑メール対策の一環として行うもの。

 自動転送先設定機能は、au携帯電話で受信したEメールを任意の2つのアドレス宛てに転送する機能(EZ WIN、EZwebmultiコースの場合。EZweb@mailコースは1アドレス)。転送先はPCや他キャリアの携帯電話宛てにも設定可能で、これまでは転送先アドレスの変更回数に制限はなかった。

 しかし、迷惑メール業者がこの機能を悪用。業者が所有するau携帯電話に、迷惑メール送信先のアドレスを転送先として設定し、「業者のPC→業者のau端末→自動転送→一般ユーザー」という形で迷惑メールを送信していることがKDDIの調べで明らかになったという。「この方法を使うと、あたかもau携帯電話から迷惑メールを送られているかのように受信者には見える」(KDDI広報)。

 現状では業者が手間を惜しまなければ、何回も転送先設定を変更して迷惑メールを送信できる。このためKDDIは、転送先アドレスの変更回数を1日3回に制限した。

 この手段で迷惑メールを送信している業者には「しかるべき処置をとっている」(KDDI広報)といい、今後同様の手口を使われないようにするための対応策となる。

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