デザインから機能まで、生まれ変わった“D”〜「V401D」(1/2 ページ)

» 2004年06月10日 12時35分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 これまでボーダフォンの三菱電機製端末は、30xシリーズということもあって、シンプルさや初心者に対する使いやすさをウリにしていた。

 ところが夏モデルでは、これまでのイメージを覆すメガピクセルカメラ搭載の高機能端末「V401D」(5月11日の記事参照)を発表。指でなぞって操作する「コントロールパッド」、閲覧時の写真の向きを端末の向きに合わせて自動調整する「オートターンピクチャー」など、ほかの端末では見られないユニークなギミックが用意され、ボディカラーもレッド、グリーンなどヴィヴィッドなものが選ばれた。

 そんなV401Dの開発に当たっては、これまでのトップダウンの指揮系統をやめ、それぞれの担当者が責任を負って開発を進めたとソフトウエア開発第二部開発第一課の冨森健史氏は話す。

 「これまでは、企画側からの要望を受けて端末開発を進めていた。今回は、カメラならカメラ、メールならメールを担当する技術者も、ショップを回って意見を聞いたり調査結果を検証したりと、自分の足でユーザーの生の声を拾っている」(冨森氏)

 「どこが使いづらいのか」を肌身で感じるところからスタートし、他社端末はどうなっているのか、ユーザーはどう感じているのかに基づいて、担当者自身が改善点を決めたという。

 開発体系を変えたのは、市場ニーズに沿った形での機能の改善がなかなか進まず、ユーザーから「こうあってほしい」という要望が多数寄せられていたからだ。「ソフトの操作性についても、一大プロジェクトを組んで“ダメなところは全部直そう”というスタンスで取り組んだ」(冨森氏)。

 「個々人(それぞれのプロジェクト)が責任を持って開発することで、機能に対するこだわりも生まれた」など、予期せぬ効果も上がったと冨森氏。「前モデルからの改善点は1000以上になる」(冨森氏)。そうして生まれたのがV401Dというわけだ。

“デジカメライク”では不十分〜手ぶれ感知も

 V401Dには、有効画素数100万画素のスーパーCCDハニカム(記録画素数200万画素)が搭載されている。三菱電機 通信第三部第一課の増田英雄商品企画担当課長は「V401Dで目指したのは“デジカメライク”ではなく、“デジカメそのものを載せる”こと」だと話す。「本当のカメラ機能を付けることで、誰もが逃したくない瞬間を撮れるような世界観をユーザーに楽しんでもらいたい」(増田氏)。

 デジカメケータイをうたうモデルで多く採用されているのが、端末を閉じたまま横向きにして撮影する“横撮りスタイル”。これまで出てきた横撮り端末の操作性をもう一歩進化させた、究極のデジカメ端末の開発を目標にした。

 レンズカバーを開くとカメラが起動。マクロにスイッチを切り替えたままレンズカバーを閉じて終了しても、次にレンズカバーを開いたときにはツマミがノーマルに戻るようになっている(左)。ダイヤルキーにはカメラの各種操作が割り当てられ、メニューをたどらずに操作できる

 「究極の“横撮りスタイル”は、まだ出ていない。レンズはむき出しでいいのか、閉じたままの操作でユーザーが望むのはどんな機能か、デジタルカメラのようにさっと取り出して使うにはどうしたらいいのか──。それを解決するため、デバイスやソフト、デザインなどさまざまな面からアプローチした」(冨森氏)

 V401Dのカメラ操作は、デジタルカメラの操作を思わせるものだ。レンズカバーを開くとカメラが起動、コントロールパッドを使ったズームで被写体をとらえ、シャッターボタンを押す。すると撮った写真が保存され、レンズカバーを閉じると撮影が終了する。

 デジタルカメラと異なるのは、撮った直後に端末を開けば2.2インチのメインディスプレイで画像を確認できる点だ。ここで内蔵された2軸の加速度センサが活躍する(5月11日の記事参照)。「横撮りしても縦にして撮っても、端末を開いて確認する時には、上下が反転しない自然な形で写真が表示される」(冨森氏)。撮影モードの1つ「手ぶれ感知モード」も、加速度センサを使った機能。「センサが端末の揺れを感知している間はシャッターがおりないので、手ぶれのない写真が撮れる」(冨森氏)。

 面白いのは、レンズの下に付いているマクロ切り替えスイッチのオン/オフだ。「マクロに切り替えて撮影し、レンズカバーを閉じる。次に開いたときにはスイッチがノーマルに戻っている」(冨森氏)。レンズカバーの開閉に連動したアナログ機能だが、細かい配慮が感じられる。

 写真を自然な向きで表示させるために搭載した加速度センサは、「手ぶれ感知モード」(左)や歩数計(中)にも使われている。待ち受け画面に表示される3Dキャラクターも、端末の傾きに対応して動く仕組みだ(左)。V401Dには自社開発の3Dエンジン「Z3D2グラフィックエンジン」が搭載され、キャラクターの動きもスムーズ
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