指紋認証機能を搭載したFOMA「F900i」の発表時、メーカーは「安心ケータイを目指す」と話していた(1月27日の記事参照)。ケータイにFeliCaが載った今、まさにその機能が生きてきた。
ほかの端末にはない機能としてF900iCに装備されるのは、「ICロック機能」だ。F506iにも搭載された「遠隔ダイヤルロック」がFeliCa機能のロックにも対応、お財布代わりになるケータイの不正利用を防げる。
設定はローカルと遠隔の2種類。携帯電話を置いたまま、ちょっと席を外すような場合には「ローカル」が役に立つ。右方向キーを長押しすると、「ICカードロックを設定しますか」という表示が現れ、「はい」を選ぶとICカードが使えなくなる。
遠隔ロックは、出先で携帯を紛失した場合に第三者の不正利用を防げる。なくしたと気づいたときに、「一定時間内に、コール音○回で○回電話が着信したらICカードロックが有効になる」という設定を行えるものだ。「紛失に気がついたとき、なくした端末宛てに自分が設定した回数だけ電話をかければ、それでICカードロックをかけられる」(ドコモ説明員)。発信元は任意の電話番号のほか、「公衆電話から」も指定できる。
カメラは画素数はF900iと同じ128万画素だが、オートフォーカス機構が新たに搭載された。側面に「AF」ボタンが用意され、半押しするとピント合わせができる。ダイヤルキーの「#」にはマクロ設定が割り当てられ、単押しするだけでマクロ撮影を行える。
F900iは、撮影画面に明るさやサイズ、撮影モードなど10の設定が帯状に並び、左右方向キーで機能を選んで上下キーで設定を選べるようになっていた。メニュー画面を呼び出す必要なく設定変更できるこの機能もF900iCで強化された。ダイヤルキーに各種設定が割り当てられ、左右キーだけでなく、ダイヤルキーで変更する機能を選ぶことが可能だ。
またF900iでは1インチの3色有機ELだった背面ディスプレイは、1.1インチ4096色の有機ELになり、表現力が向上している。ただ、ほかの背面液晶付きFOMAと同様、自分撮りには利用できない。
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