FeliCaのための5つのポイント〜ソニエリが語る「SO506iC」(1/3 ページ)

» 2004年07月27日 23時18分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 3機種が発売された「おサイフケータイ」──iモードFeliCa対応端末の中でも、特にFeliCaに注力したのが「SO506iC」だ

 ソニー・エリクソンが「SO505i」で取り組んだ回転ヒンジも「将来的にAV機能とFeliCaが乗ることを想定していたもの」だと、SO506iCの商品企画を担当した松浦可奈係長は話す。

上が「SO505iS」「SO505i」。基本的な構造は変わっていないが、バネを使ったワンプッシュオープン構造の採用や、ボタン配置の見直し、ソフトウェア面の進化など、中身は大きく変わっている
SO506iC開発陣

SO506iC〜FeliCaのための5つのポイント

 SO505iで衝撃的なデビューを飾った回転ヒンジ。AV機能に特化させた2号機として「SO505iS」が生まれ、3号機となるSO506iCは「AVエンタテインメント+FeliCaのユーティリティ」を目指した。

 よりFeliCaを使いやすくするために、5つの工夫がSO506iCには盛り込まれているという。

 1つ目は全体に丸みを帯びた「ラウンドエッジデザイン」だ。薄さを追求し角張っていたSO505iSとは違い、SO506iCはころっとした丸いデザイン。「FeliCaによって、“かざす”という新しい行動が出てくる。手にしっくりくる、手の中で携帯を転がせるように、このデザインにした」(松浦氏)。

 結果として厚みはSO505iSより3ミリほど増えて28ミリとなったが、手に持ったときの収まりは大きく改善された。

 2つ目は、サイケデリックな柄が面白い「フィットカバー」だ。FeliCa搭載によってリーダーに携帯をかざす必要があるが「万が一、ぶつけた場合に本体が傷つきにくくするために、敢えて柔らかい素材を使った」(松浦氏)。プロジェクトマネージャーを務めた志手俊幸氏は「車のバンパーなどに使われている素材であるポリウレタンを使った」と説明する。

FeliCaのアンテナは電池の上に張り巡らされている。そのため、電池パックはスライドして取り出す独特の配置とした

 3つ目は、iモードFeliCa端末の中でもSO506iC独自の機能である「ICメニュー」だ。FeliCaを利用するiアプリだけを一覧できるメニューである。「お財布を開けるとカードが並んでいるような雰囲気にしたかった」(松浦氏)。

 4つ目は、ソニー・エリクソン端末の特徴でもある“外向きの液晶”である。ほかのiモードFeliCa端末ではリーダーに読み取らせるときに液晶を見ることができない(「P506iC」は液晶を反転させておけば見られる)。SO506iCはFeliCaを利用するときに、必ず液晶が表を向いている。「いろいろなスタイルへの切り替えをしないで情報が得られる」と松浦氏は意図を説明する。

 この形状は、今後のiモードFeliCaの進化の中でアドバンテージとなってくるだろう。現在のところFeliCa利用時に端末には何の変化もない。しかしiモードFeliCaの規格には、FeliCaが信号を検知すると特定のiアプリを起動させる「ICカード起動」という仕様が含まれている。例えば電子マネーEdyでお金を支払った際に、自動的にiアプリが起動して残額が携帯の画面で確認できる──将来は、そんなことが可能になるはずだ。

 5つ目は、閉じたままで文字入力が可能になったことだ。FeliCaの利用に当たっては、今後「パスワード入力などが求められる。閉じたままで簡単な文字入力ができる」ことがSO506iCの使い勝手を向上させる。

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