あなたの携帯電話のゴムカバーは無事だろうか?
発端はITmedia編集部に届いた次のようなメールだった。
「現在A5501Tを使用しています。イヤホン、SDメモリ、下部充電口の3カ所のゴムキャップが膨張して使えなくなりました。周りの利用者も(入手時期ばらばらで6機)すべて同じ状況が発生しております」
携帯には、ボディ下部の充電/シリアル端子をはじめ、イヤホン端子、外部メモリ端子などコネクタが多数あって、それぞれカバーが付けられている。このカバーは金属ヒンジのしっかりとしたものから、表面は堅いゴムでヒンジ部は柔らかいゴム、さらに全体が同じようなゴムでできているものまでさまざま。
問題は全体がゴムでできているカバーだ。編集部員たちの携帯電話を聞いて当たってみると、あるわあるわ。ゴムカバーが膨張してビラビラしている端末がたくさん出てきた。
最も目についたのはドコモの「P900i」だ。側面のminiSDカードのカバーが見事に膨張してふくらんでいる。
編集部に3人いたユーザーのP900iすべてが程度の差こそあれ、ゴムがふくらんでいる。しかも最初白かったのに、黄色がかっている。頻繁に開け閉めしていなくても、膨張する人はするようだ。
「ドコモショップで交換してくれるらしいですよ。友達無料でやってもらいました」
別の編集部員の言葉に、P900iユーザーたちが色めき立った。みんなピラピラしたゴムカバーに不満は持ちながら、あきらめていたのだ。
実際のところ、P900iのゴムカバーは交換してもらえるのか。ドコモによると「基本的には有償。ただし機種によっては、ゴム部分の改善品を用意しているものもある。どの機種ということは非公開だが、その場合は無償で交換する」という。
筆者のP900iの場合はどうだったのか。ドコモショップでは慣れたクレームだったらしく、その場で新しいゴムカバーに交換してくれた。申し出た人には無償で対応してくれるそうだ。ちなみに、電池パックカバーを外すとminiSDのゴムカバーは簡単に取れるようになっている。
P900iのゴムカバーが必ず無償で交換してもらえるのかどうかは明らかではないが、ゴムカバーが気になっているユーザーは試してみる価値はあるだろう。
ちなみにボーダフォン端末の場合、「ゴムの膨張は外観破損ということで基本的には有料。ただし過去には、無償交換用のゴムをショップで用意した機種もある」という。機種個別で応相談という形。
KDDIは「手で取り外せるゴムは無償で交換。手で取り外せないゴム部品は預けて修理となるので有償」だという。ちなみに外部メモリカードのカバーはほとんどの場合、分解修理が必要となるため有償。無償となる機種の例としては、「A5506T」「A5504T」「W11K」の充電端子カバーなど。こちらは店頭で交換してくれるという。
交換してもらえるのかどうかはともなく、どうもゴムカバーは安っぽくていただけない。あまり開け閉めをしなくても経年劣化による変色は避けがたく、特に色が白だったりすると、みっともないことこの上ない。
その点、ヒンジ部はゴムでも堅いゴムを使い表面にボディと同等の塗装がしてあるカバーはなかなかいい。使い続けても変色することもなく高級感がある。さらに、一部のシャープ製端末がそうであるように、ゴムを使わず金属のヒンジを使いバネまで備えていれば最高だ。
最近デザインに凝った端末が増えているが、こうした細かなパーツまでこだわりをもって作れるかどうかは、デザインに対する姿勢をかいま見せてくれる。携帯電話の平均利用年数は1年から2年。最後まできれいな姿で使いたいものだ。
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