縦位置動画が面白い、シャッター位置に課題〜「W21SA」ケータイカメラ画質研究ラボ(3/4 ページ)

» 2004年08月27日 01時56分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 次はあずま屋だ。

左がW21SA、右がEXILIM S20

 EXILIMほど極端に色の誇張はされないが、コントラストが高い難しい条件にしては露出もそこそこ合っている。くすみがちではあるものの色のバランスもいい。ディテールは、特に四隅がぼやけていたり流れていたりするが、ある程度はいたし方ない。が、ケータイのような気軽にスナップを撮るカメラならもうちょっと見映え重視の絵作りをしてほしいかなと思うくらいだ。

 次は青空。

左がW21SA、右がEXILIM S20

 背景が明るかったからか、W21SAでは露出アンダーの暗くて眠い絵になってしまった。どんよりした感じだ。さらにディテールも空を見ると分かるが、ちょっとざらついている。ここですっきりした絵を見せてくれなかったのは残念。構図が全体に明るめなのでカメラ側が抑えてしまったのだろう。

 なお、W21SAには特殊撮影機能として、白黒やセピアに加えて、各色のモノトーン撮影機能がある。これをブルーのフィルタで撮ってみた。

 ブルーのフィルタで撮影

 こんな風に青系のモノトーン写真も撮れるのだ。

 さて、AF機能が一番便利なのは、ピントが合いづらい数センチから数10センチの被写体。花を撮ってみたのでマクロの写りを見てほしい。

マクロモードで撮影

 バラの赤い花びらが飛び気味(明るいところの赤が飽和して部分的に色がピンクがかっている)だったりするものの、AFだけあってけっこうしっかり撮れている。

室内編

 室内編はまず、蛍光灯下で撮ったものから見ていこう。

 屋内の蛍光灯下で撮影

 2枚の写真は同じ照明下で撮ったものだが、微妙に色が異なっている。確かに2種類の蛍光灯に照らされている場所なのでホワイトバランスを合わせるのはけっこう難しいのだが、ちょっとしたことでこのように色が変わることがあるので注意。マニュアルのホワイトバランスには昼光色と昼白色の2種類の蛍光灯がセットされているなどけっこう充実している。

 こういう近距離の撮影だと中央部はきれいに撮れているものの、周辺部では画像が流れるなどの画質低下が見られる。なるべくメインの被写体は中央において撮りたい。

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