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» 2004年08月27日 01時56分 公開

ケータイカメラ画質研究ラボ:縦位置動画が面白い、シャッター位置に課題〜「W21SA」 (1/4)

KDDIの「W21SA」は、三洋電機製端末として初の2メガピクセルオートフォーカス機構付きモデル。撮影画像の四隅が流れるなどの問題はあるが、画質面では基本的に素直な絵作りで色はいい。ただ、シャッターボタンの位置は好感が持てるものではない。

[荻窪圭,ITmedia]

 CDMA 1X WINの新端末が続々出てきたが、その中に2メガピクセルオートフォーカス機構付きのモデルがある。三洋電機製の「W21SA」だ(7月28日の記事参照)。三洋電機のAF付きケータイカメラはこれが初めてであり、注目が集まる。

 W21SA。左がディスプレイをひっくり返した「フロントスタイル」(そろそろ業界でこの状態の呼称を統一してほしいと思うのは筆者だけだろうか)

持ち方がとても重要なデザイン

 W21SAは最近急激に増えている回転2軸式のディスプレイを搭載した端末。背面はすっきりとフラットでサブディスプレイは備えず、2.4インチのQVGAディスプレイをひっくり返して表に向けることができる(フロントスタイル)。もちろんこの状態で大画面デジカメとして使うことも可能だ。

 カメラはヒンジ部にあり、レンズは35ミリ相当の単焦点でAF付き。CCDは200万画素だ。

 カメラは裏面のヒンジ近くに装備される。レンズ右下に赤いLEDがあり、カメラモード時は点灯する。ライトはその下にある

 フロントスタイル時は、側面に並ぶ6つのボタンを使って操作できる。中央の2つが上下カーソルキー、左右カーソルキーとなっていて、一列に並んでいるため慣れが必要なものの、上下左右どちらも操作できるのがミソだ。

 上下カーソルキーの片方が静止画、もう片方が動画の起動スイッチになっており、長押しするとカメラモードが起動する。

 側面には6つのボタンが並ぶ。シャッターボタン(サイドセンターキー)はオレンジ色なのでとても分かりやすい


 フロントスタイル時は、このようにヒンジ側を右にして横向きに持つ。2.4インチの液晶ディスプレイを使った大画面デジカメに

 “静止画でも撮ろう”と思ったところで少々とまどってしまった。オレンジ色のボタンがシャッターボタン(サイドセンターキー)なのだが、それがレンズの真上にあるのだ。世の中のデジカメを見渡しても、レンズの真上にシャッターボタンがあるカメラは見たことがない、というかあり得ない位置なのだ。どのカメラでもシャッターボタンは、ボディの中央から十分に離れた位置にあるはず。なぜなら右手でグリップしたとき、レンズに指がかかるからだ。この位置だと100%覆い隠してしまう。

 それでもこの位置にシャッターボタンがあるのは最近よく見られるカメラの持ち方から、よしとされたのだろう。右手でカメラを握るのではなく、手の甲を手前にし、人差し指と親指でカメラを上下から挟むようにする持ち方だ。そうすればW21SAでもレンズを指で隠さずに済む。

 しかしこの持ち方ではひじが開きやすいし、カメラをしっかりホールドできない。唯一カメラを支えている人差し指でシャッターを押すため、手ブレもしやすい。

 その理屈はW21SAには通用しない。指で挟んで両手で持つしか手がないのである。少しでもしっかり持とうとすると確実に指が写り込む。カメラを上下から指で挟んで持つクセがついている人ならいいが、右手でしっかりグリップして撮るクセがついてる人はW21SAをフロントスタイルで使うのは諦めたほうがいい。今回の作例を撮るために2回に1回は指が写り込んでいて撮り直すハメに陥ったほどだ。

 レンズのほぼ真上にシャッターボタンがあるため、普通に右手でグリップして撮ろうとすると確実に指がレンズを塞ぐ。上下から指で挟むように持つしかないのだ(左)。右側面にはminiSDカードスロットがある(右)
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