今度のザウルスは4GバイトHDD内蔵──。シャープが新ザウルス「SL-C3000」を発表した。11月10日に発売予定で、価格は8万円前後になる見込み。
最大の特徴は1インチの4GバイトHDDを内蔵した点。ストレージエリアが前モデルの128Mバイトから一気に30倍になった。HDDの周囲には衝撃を吸収する機構が備えられ、衝撃に弱いHDDを保護する。バッテリーの持ち時間は、連続表示で約7時間。前モデル「SL-C860」(2003年11月の記事参照)の8時間30分に迫るバッテリーの持ちを確保した。「(HDDの利用時に)バッファして止めて──の繰り返しで、HDDの動きを最小限に留めている」(シャープ)。
HDD内蔵のメリットは、ザウルスに入れるファイルをいちいち選別しないで済む点。「サイズを気にせず、PCからフォルダごとザウルスにデータを入れられる。WordやExcel書類は約7万枚、MP3の音楽は約700曲保存可能だ」(シャープ)。背面にはUSBポートも備えられ、USBケーブルでPCとつなげば、外付けHDDとしても利用できる。
I/Oインタフェースは、SDカードスロットとType IIのCFカードスロット、USBポート、IrDAの赤外線通信ポート、3.5Φのステレオヘッドホン端子を装備。DDIポケットの機器認証機能に対応していることから(2003年10月の記事参照)、ソニーコミュニケーションネットワークの「bitWarp PDA」(2003年10月の記事参照)や、京セラコミュニケーションシステムの「KWINS for PDA(Zaurus)」(6月7日の記事参照)など、安価なPDA向け定額つなぎ放題サービスも利用可能。ボーダフォンのCF型3Gデータ通信カード「VC701SI」にも対応する(8月23日の記事参照)。
製品には「広辞苑」と「ジーニアス英和・和英辞典」が付属。イラストや写真、音声、動画付きで、マルチメディア辞書として利用できる。
マルチメディアプレイヤー機能は、MP3、WMAの音楽データ、MPEG-4の動画再生に対応する。
製品名 | SL-C3000 |
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OS | Linux(Lineo uLinux) |
CPU | Intel XScale PXA270/416MHz |
本体メモリ | Flash ROM 16Mバイト/RAM 64Mバイト |
HDD | 4Gバイト |
液晶 | 640×480ピクセル、3.7型6万5536色表示透過型システム液晶 |
I/Oインタフェース | SDカードスロット×1、Type II CFカードスロット×1、USBポート、IrDA方式の赤外線ポート |
バッテリー | 1800mAhリチウムイオン充電池 |
利用時間 | 連続表示約7時間 |
サイズ | 124×87×25ミリ |
重さ | 約298グラム |
価格 | 8万円前後の見込み |
発売日 | 11月10日 |
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