開発者に聞く、液晶なしのツーカーSができるまで:WPC EXPO 2004(3/3 ページ)

» 2004年10月21日 00時40分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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 通常の携帯では電話がかかってきた際、「エニーキーアンサー機能」によりどのボタンを押しても通話をとれることが多い。ツーカーSでは、通話ボタンでしか着信をとれない。

 「通話ボタンが光って、これを押すのだなと分かりやすくしている」

 着信音とバイブレーションで、同時に着信を知らせる。ちなみに着信音は1種類のみ。「ほかの着信音に設定することはできない。そもそも、ツーカーSには“設定”という概念がない」

 着信音は、背面のスピーカーから出るようになっている。本体前面にもスピーカーがあるが、こちらは通話用でツインスピーカー構成。「大口径のスピーカーを搭載しており、高齢者でも相手の声が聞き取りやすくしている」。

Photo ツーカーSの背面(クリックで拡大)

 なお、留守電機能も備えないが「(技術的には)基地局からのコールバックは可能」という。

 例えばほかのユーザーがツーカーSにかけて、つながらなかったとする。この時、ユーザーはツーカーの基地局に留守番電話を吹き込む。その後、ツーカーS契約者がどこかに電話をかけると、かけ終わった後に基地局から電話がかかってくる仕掛け。この通話をとれば、留守電の内容を確認できる。

 「電波状況を見て、必ずつながると判断した時にコールバックすることもあり得る。もっともこのあたりは、サービスとして提供するかどうか分からない」。検討中であり、提供されない可能性も十分に考えられるという。東名阪のエリアによって対応状況が異なる可能性もあるようだ。

異論・反論を乗り越えて

 ツーカーSは、大胆な発想に基づく異色の端末。社内で反対の声はなかったのか。上杉氏は「ご想像できる範囲で、議論はあった」と話す。

 「確かに我々自身、最初のうちは半信半疑で異論反論もあった。しかし、アンケート調査やヒアリングを続けているうちに『こういう市場があることは間違いない』と分かった」。端末のユーザービリティ、デザインを含め、市場の声に耳を傾けた結果の端末だと強調した。

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