光るアンテナの「P253i」は、ここが新しい(2/2 ページ)

» 2004年11月12日 15時14分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
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 パートナー電話帳は、“いつどんなメールを送ったのか”や“いつ電話したのか”を、アドレス帳に登録した人の名前から引き出せる機能。1件のアドレスには、電話番号やメールアドレス住所などのほか、「最新履歴」というタブが用意される。このタブからは、相手に対する最新の通話発着信履歴1件と、やりとりしたメールの履歴を確認することが可能だ。メールは最新400件までの送受信データが、それぞれのアドレス帳にリンクされる仕組みだ。

 パートナー電話帳。アドレス帳には電話番号、メールアドレスをそれぞれ3件登録できる。「最新履歴」のタブを選ぶと、電話の発着信履歴とメールの送受信履歴にアクセス可能(写真右。画像は履歴が入っていない状態)。複数アドレスを登録している場合もそれぞれのアドレスごとに送受信履歴を閲覧できる。送受信履歴からもメールの返信や転送が行え、サブメニュー経由でメールをもらった相手に電話をかけることも

 「電話やメールをするときにまず開くのは、アドレス帳。ここから、いつどんなやりとりをしたのか情報を引き出せる」(山本氏)。

 パートナースケジュールは、同様のことを日にちベースで行える。当日のスケジュールを開くと、「スケジュール」「日記」「情報」の3つのタブがあり、情報タブからはその日にやりとりしたメールや撮影した写真にアクセスできる。例えば“先週の土曜日に、誰とどんなやりとりをして、どんな写真を撮ったか”といった情報を、スケジュールから呼び出せるわけだ。

 パートナースケジュール内のタブ一覧。任意の日にどんな写真を撮ったか、どんなメールを送ったのかを確認できる。画像一覧はメールキーを押すとサムネイル表示になる。なお、リンクされるのは本体内の写真のみで、miniSD内に保存した画像はリンクされない

 「こうした機能で、人とのつながりが整理され、大切な人とのつながりを確認できる」(山本氏)

 この機能は、既に発表されている「Lechiffon」(10月4日の記事参照)や「prosolid」(10月5日の記事参照)にも搭載されている。

メール周りも使いやすく

 女性向けということもあり、メール周りも細かい点が改善された。日本語入力システムのAdvanced Wnnは、P252iSからバージョンアップし、これまでメールボタンを押さないと候補の変換リストに入れなかったところが、下方向キーですぐ移れるようになった。

 端末を閉じたままメールの返信を行える「閉じたままメール」も装備。P253iでは、閉じたままカメラボタンを長押しすると最新の新着メールを読めるが、ここでカメラキーを1秒以上押すと、返信用の定型文から任意のものを選べる。返信したい文章を選んでカメラボタンを長押しすると、返事が送信される。

 「定型文が3件入っていて、オリジナルのメッセージも9件登録しておける」(前田氏)

 iショットメールは、サブディスプレイサイズやVGAで撮った写真も、メール添付すると自動的にリサイズされるように機能強化された。

 撮った写真はサムネイルでの閲覧にも対応。ただし画像の表示速度は少々遅い感もある。サブディスプレイサイズの画像をメールに添付すると、iショット(S)サイズにリサイズされる。この場合、画像自体は原寸で、白い枠がつく。VGA画像はiショット(L)にリサイズされる

 P253iで惜しまれるのは、QVGA液晶が搭載されていない点。メールやWebをよく使う層をターゲットにしているだけに、非対応なのが惜しまれる。

 QVGA液晶を搭載しなかった理由についてパナソニック モバイルコミュニケーションズは「253iシリーズのユーザーが求める端末ニーズを検討した結果、コンパクトさを優先した」としている。

 ターゲットにあたるユーザー層が、携帯の画質に不満を持っているという調査結果もあり(11月5日の記事参照)、今後の対応に期待したい。

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