小型ボディに「プチプチとまと」「ぷるぷる杏仁」などユニークなネーミングで注目を集めた「P252iS」を(4月2日の記事参照)、さらに進化させたのが「P253i」(9月15日の記事参照)。ソープディッシュのようなつやのある陶器をイメージしたというボディは、前モデルに比べて少々大人っぽい雰囲気だ。
ボディカラーは5色で展開。端末のターゲットとなる若い女性向けにパステル調の色も揃えているが、ピュアホワイトとピュアブラックは、男性が使うことも意識している。
31万画素CMOSカメラやminiSDカードスロットを搭載する点は前モデルと同じだが、ボディデザインから内部ソフトに至るまで、さまざまな面で進化している。
前モデルのP252iSは、丸みを帯びた可愛らしいボディがが特徴だった。「(P252iSは)少しでも薄く見えるように、ボディをツートンカラーにするなど、視覚効果の面でもこだわっていた」(商務・販売助成グループ販売助成チームの前田美穂氏)が、P253iでは本体そのものを4ミリ薄くした。
薄型化にあたっては、P252iSで三層構造にしていた基板を(4月26日の記事参照)二層構造にしたと商品開発センター・プロジェクトマネージャーの田端太一氏。P252iSでは中央部にあったカメラを先端部に移したのも薄型化のためだ。「基板の上にカメラモジュールを載せると、基板+モジュールの厚みが出てしまう。位置をずらして基板に穴を開け、その分を下に落とし込んだ」(田端氏)。
“気持ちを光で表現する”というコンセプトで生まれたキラリメールを(5月24日の記事参照)、さらに効果的に見せようというのが、“光るアンテナ”。端末を全体的に光らせたい──というところから方法を検討する中で生まれたものだ。
「デザインを損ねず、暗いところでの演出効果もあるというところで、アンテナに目を付けた。この光り方が、一番広がりがあった」と、商務・販売助成グループ販売助成チームの山本紀美子氏。
LEDの光で、いかにアンテナ全体をきれいに光らせるかという点でもさまざまな工夫が凝らされている。中のLEDにアクリルの導光板を付けて光を導き出し、その光をアクリル板の中心にある溝に反射させることで、アンテナ全体が光るようにした。
「ただ前面が光るだけではメリハリがないので、アクリル部分の外周を斜めにカットしている。カットした面にシボを入れてスリガラス状にすることで、外周の光が強く出ている」(田端氏)
正面から見たときにより明るく光って見えるよう、中心部の溝にも手を入れた。「溝の底面や側面に角度を付けて、LEDの光が真上に上がるようにしている」(田端氏)。
ソフト面の新機能で注目なのが、パートナー機能。人や日付を軸に、メールや着信、その日の出来事などの情報を把握できる機能だ。
この機能に対応するのは、電話帳とスケジュール。それぞれ「パートナー電話帳」「パートナースケジュール」と命名されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.