NTTドコモ九州が災害対策として提供している「災害時優先電話」が、福岡沖地震発生時に通信障害を起こしていたことが分かった。3月20日の10時53分から12時40分にかけて、つながりにくい事態が発生した。
災害時優先電話は、災害などの際に優先的に通話がつながる携帯電話を提供するサービス。事前の申請、審査が必要で、主に官公庁や警察、ライフラインを提供する事業者に提供されている。
しかし20日の福岡沖地震発生直後、交換機の通話規制を行う装置が故障。通話を制御して“優先電話の通話を優先させる”処理が行えなくなった。このため、優先携帯電話を持っていても一般の電話同様つながりにくい状態が生じたという。
故障は、12時40分に回復した。ドコモ九州の発表によれば、災害時優先電話の契約は全九州では2130件。これら契約者に影響があったと見られる。
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