海外で見られる「テレビ番組とSMSの融合」とは?

» 2005年04月19日 16時13分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 昨日の記事では、海外のコンテンツが雑誌広告などを通じてSMSで流通している様子を紹介した。今日は、海外でSMSとテレビ番組が連携している仕組みを紹介しよう。

 オランダのYAROSA ENTERTAINMENTは、携帯電話のSMSとテレビ番組を連動させるシステムを開発する企業だ。インデックスと資本提携を結んでおり、インデックスの海外子会社などにソリューションを提供している。

Photo YAROSAのCEO、デルク氏

 YAROSAのCEO、デルク ナイスン氏は同社の技術を「創造性と技術の融合だ」と形容する。

 SMSとテレビがどう連動するのかは、例を見ると分かりやすい。下写真は海外のテレビ番組画面だが、画面下部にデータが表示されている。ここが通信と放送の「融合エリア」だ。

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 同エリアの利用方法は番組によって異なる。例えばSMSの投票形式なら、アイドル発掘番組で視聴者人気を測ったり、一般人参加番組で「誰が番組から脱落するか」を決めたりする。番組の登場人物が出てくるゲームを用意して、そこでプレイ〜クリア〜賞品に応募ができる仕組みを設ける場合もある。

 「音楽プロモーションをただ流している番組などは、SMSコンテンツがあったほうがユーザーがチャンネルを変えず、視聴率が上がる」(同氏)

 こうしたSMSコンテンツには、視聴者の25%がアクセスしているという統計もある。実際、SMSのメッセージを募集すると1時間に3000のメッセージが集まるのだという。「この統計データを、テレビ局側に提供することもできる」

 番組に表示させるゲームやアプリケーションは、YAROSAが提供する50のフォーマットから選択できる。デルク氏によれば、SMSコンテンツの中でも最も人気があるのは「Love and Life」ジャンルのコンテンツ。その中の1つ「マッチメーカー」では、ユーザーは自分の名前と恋人の名前を入力し、SMSで送信する。しばらくすると2人の相性が「76%」といったかたちで判定されるという内容だ。

 運がよければ、この結果は番組の下部分に「Tom 76% Mary」といった具合に表示される。視聴者にすれば、今見ている番組に自分の名前と恋人の名前を表示させられるというわけだ。

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 Derk氏は、こうしたSMSコンテンツを日本の番組でも実現したいと話す。とはいえ障害もある。日本ではSMSが一般的でないため、携帯向けEメールを利用したシステムを構築する必要があること。それに、日本ではこの種のサービスがあまり前例がないことも問題になる。

 「ほかの国で成功していても、国内で同様にいくか事業者は慎重に見極めようとしている」

 ただ、Derk氏自身は日本のマーケットに魅力を感じており、同社ソリューションを持ち込みたい考え。「3カ月以内には、サービスを始めたい」とその意気込みを話した。

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