SMSで流通する携帯コンテンツ

» 2005年04月18日 23時00分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 日本で暮らしていると、携帯コンテンツといえばiモードやEZweb、ボーダフォンライブ!のように「キャリアのメニューからたどるもの」という印象が強い。しかし欧米やアジア諸国など、海外では勝手の違いに少々戸惑うかもしれない。

 というのも、海外では携帯コンテンツといえば簡易メールを通じて流通することが多いからだ。世界のコンテンツ市場への進出に積極的なインデックスに、海外コンテンツ事情を聞いた。

SMSコンテンツって何だろう

 インデックスの国際事業部長、渡辺孝弘氏は「海外のGSM圏では、携帯キャリアのメニューからコンテンツをたどるというモデルが比較的確立していない」と話す。代わりに、SMSを利用したコンテンツ流通が一般的だという。

 SMSといえば、GSMやW-CDMA方式で利用される簡易なメッセージ送受信サービス。これがなぜコンテンツ配信と結びつくのか……と感じるユーザーもいるだろう。実は海外のコンテンツプロバイダーは、着メロや壁紙を販売するにあたり、まずSMSのアドレス番号を通知するという手順をとっている。

Photo

 上写真は、海外で販売されている雑誌。携帯コンテンツの広告ページを開いている。「Ringtone」(着メロ)や「Wallpaper」(壁紙)といった文字が躍っている。

 「ユーザーはコンテンツがほしければ、事業者宛てにSMSを送信する。海外ではコンテンツプロバイダが、『ショートコード』と呼ばれる4〜5桁の事業者番号を取得している。このショートコード宛にSMSを送信するわけだ」

Photo 雑誌内には事業者番号が記載されている。SMSは番号でメール送信できるから、これが宛先ということになる

 もちろん、その事業者が提供する「どのコンテンツが欲しいか」を別途指定する必要がある。このためSMSの本文欄には、コンテンツを指定するためのユニークなID(数字列)を記載する。たとえば「TrueTone」と名づけられた着メロサービスでは、曲名のところに単音の「Mono」と和音の「Poly」という文字があり、それぞれ該当するコンテンツ番号が記載されている。ユーザーはこの数字を入力することで、ほしいコンテンツを指定するわけだ。

 「SMS送信すると、すぐにSMSで返信が届く。このSMSに、たとえばコンテンツをダウンロードできるURLが記載されている、という流れ。課金は、送信時や受信時に行われる」

Photo コンテンツごとにIDが振られている。これをSMS本文に記載しておく

 価格はコンテンツにもよるが、2ユーロ程度(約270円)で日本の料金とそれほど変わらないようだ。「英国では少し高めで、3ポンド(約610円)する場合もある。国によっては、日本と比べ利用者は少ないがコンテンツ料金が高いため市場として成立している」(同氏)という。

 コンテンツの中身は、日本とそう変わらない。どの国でも人気はやはり着メロ、壁紙。米国などではゲームも人気が出ているという。

 ただし、SMSコンテンツの中には日本にない種類のものもある。それが次回に説明する「テレビ連動型」コンテンツだ。同コンテンツのシステム面を担当するオランダのYAROSA ENTERTAINMENTに、海外の事情を聞く。

海外コンテンツ紹介記事 1/2 次

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月06日 更新
  1. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  2. KDDIのローミング終了で楽天モバイルはどう変わる? 心もとない700MHz帯、独り立ちのカギは5Gにあり (2026年10月03日)
  3. ドコモがほぼ全ての料金プランを値上げ それよりも端末の値上げが気になるこの頃 (2026年10月03日)
  4. ドコモがRCSで同意未取得の不備 約1万6000件に影響、対象ユーザーは利用停止に (2026年10月04日)
  5. JALモバイルはなぜIIJに加え「ahamo」を選んだのか? JALとドコモが明かす“ホワイトレーベル”の狙い (2026年10月05日)
  6. 注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている (2026年10月05日)
  7. ahamoがついに料金プランを改定。段階制へ――「40GB」が業界の新たなスタンダードになるのか (2026年10月04日)
  8. 高市首相がAppleに要請――「自殺防止機能の搭載を」 生成AIへの相談増加を受け (2026年10月03日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【10月4日最新版】 ポイント10〜20倍の獲得チャンス多数 (2026年10月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー