NTTドコモは4月21日、植物原料プラスチックを使った携帯電話の試作を行ったと発表した。ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズと共同開発したもの。
使用した植物原料プラスチックは、ソニーが開発したもので2002年からウォークマンのキャビネットやDVDプレーヤーのフロントパネルなどに使われている。枯渇するおそれのある石油ではなく、とうもろこしを主な原料としており、温室効果ガスの発生も少ない材料となっている。
環境問題への対策として期待されるが、実際の商品に採用するにはまだ課題もある。透明性が低いことや、成形の難しさ、そして「耐熱性や難燃性に改善の余地がある」(ドコモ)。コストは通常のプラスチックの4〜5倍となっている。
試作した端末は「SO506iC」をベースとしており、機能も同等。ケースや電池のふたなど、端末の表面積のうち約60%を植物原料プラスチックで製造した。
50台が試作されており、愛知万博においてドコモスタッフの連絡用などに使うという。
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