今回こそ音楽を聴く話に入りましょう。そうそう、前回のminiSDカード容量についての補足ですが、説明書に「256Mバイトまで」とあっても、機種によってはもっと大容量のメモリが使えてしまうこともあるのです。
きっとD901iSのロードテストでもその話が出てくると思うので、Dユーザーは楽しみにしていてくださいね。
P901iSの箱を開けると、「SD-Jukebox」やドライバが入ったCD-ROMが同梱されていました。SD-Jukeboxは、miniSDカードに音楽を書き込むためのソフトです。以前は別売りだったのですが、P901iSには標準で付いています。
音楽を転送するには、まずPCでCDをエンコードし、PCにP901iSをつなぐ、あるいはカードリーダーにminiSDカードを差してSD-Jukebox経由でminiSDカードに音楽データをコピーする必要があります。PCにP901iSをつなぐには、別売りの「FOMA USBケーブル」が必要なのですが、持っていなかったのでカードリーダーを使うことにしました。
私の家にあるデスクトップPCは、余りものパーツで組み立てた自作マシンですが、今時のケースらしく、標準でCF/SD/スマートメディア/メモリースティックの4in1リーダー/ライターが付いています。miniSDカードアダプタを付けて、128MバイトのminiSDカードを差したところ、Windowsはカードを認識しているのに、SD-Jukeboxからは見えません。「どうして?どうして?」と30秒くらい焦りましたが、ハッと気付きました。
──もしかして、著作権保護機能搭載のカードリーダーじゃないとダメなのかも?
よくよくマニュアルを読んでみると大当たり。「著作権保護機能対応のSDメモリーカードリーダーライターでのみ動作します」と書いてありました。しまった……。
松下電器産業や東芝製のノートPCだと、著作権保護機能に対応したSDスロットが付いていることが多いのですが、台湾製ケースで作ったしがない自作PCに、そんなことを望めるわけがありません。
仕方がないので買ってきたのが、松下純正のリーダー/ライター「BN-SDCGP3」です。USB2.0対応でサイズもコンパクト、miniSD/SDカードの両方がそのまま差し込める優れもの。付属するドライバをインストールすると、著作権保護機能が使えるようになります。
ドライバをインストールし、BN-SDCGP3をつなぐと、今度は無事にSD-JukeboxがminiSDカードを認識してくれました。
SD-Jukeboxは、音楽CDから直接エンコードできるのはもちろん、MP3やWMA、AACで持っている音楽データも、フォルダを指定するだけでminiSDカードに書き出せるファイルへ自動的に変換してくれます。
同じフォルダを何度もインポートした場合でも、一度エンコードした楽曲はスキップしてくれるし、転送するときに、曲リストも付けられるので、使い勝手はなかなかです。
「MacユーザーはSDカードにP901iS対応の音声ファイルを書き込んだりはできないのでしょうか?」という質問がありました。SD-JukeboxはWindows用のソフトで、Macintoshでは使えません。Mac用ソフトが出る予定もないとのことなので、Macユーザーは注意してください。
なんとかminiSDカードに曲を転送……したところまでで今日は終わります。無事に音楽を聴けたかどうか、続きはまた次回に。
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