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» 2005年07月29日 21時05分 公開

通話も音楽再生もワイヤレス――「mClip Audio3」を試す(2/2 ページ)

[坪山博貴,ITmedia]
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 まずハンズフリー機器として、携帯電話とのペアリングを行う。イヤホン部のボタンを6秒間長押しする事で、ペアリング操作が開始できる。なおペアリングが完了するまで、ボタンは押しっぱなしにしておく必要がある。

 引き続いて、ヘッドセット部とトランスミッター部のペアリングを行う。ヘッドセット部はイヤホン部のボタンを、トランスミッター部は電源ボタンをそれぞれ6秒長押しすると、双方がペアリングモードになる。インジケータの点滅が青/赤から青に切り替わればペアリングは完了だ。

 ちなみに編集部ではF900iT、W21T/W31T、902SH、902Tでのハンズフリー利用と音楽再生利用が可能なことを確認した。ヘッドセット部はハンズフリーとヘッドセットの両プロファイルをサポートしているので、Bluetooth携帯であればハンズフリーデバイスとして利用できないことはまずなさそうだ。

これが今回動作確認をした5端末。結果としてどの端末でも問題なく利用できた
各機種でヘッドセット部を認識させたところ。上列左からF900iT、W21T、W31T、下列左から902SH、902T。F900iTではわざとヘッドセットプロファイルで認識させてみたが、問題なく利用できた

良好な音質、利用可能範囲も十分

 使い勝手や音質はどうか。今回はF900iTとW21Tを組合せて検証してみた。F900iTで再生したのは、128KbpsでエンコードしたAACファイル、W21Tはいくつかの着うたフルコンテンツだ。また音質比較のために、携帯電話対応の耳掛け型ヘッドフォンであるオーディオテクニカの「ATH-EQ3」も利用した。

 音質は、少なくとも無線ということをほぼ意識せずにすむレベル。音楽ケータイによく付属する有線ヘッドフォンと比較しても、なんら遜色ないだろう。耳掛け式のATH-EQ3と比較すると低音が物足りないとも感じたが、これは無線だからというより、ドライバユニットのサイズの違いから来るものだろう。高音も十分で、音質に関してはまずは不満のないところだった。

 電波の到達距離も十分。間取りが2Kの筆者宅では、携帯を部屋のどこにおいても問題なく音楽再生できた。せっかくなので近所のファミレスに出かけて、席に携帯電話を置いたままトイレまで移動してみたが、直線で10メートル以上、壁を2つを挟んでも、ヘッドセット部では問題なく音楽再生された。デジタル伝送なので、一定の強さで電波さえ届いていれば音質が変わることもない。

 音楽再生中に着信し、通話完了した場合に音楽再生に復帰するまで3〜5秒程度。F900iTもW21Tも、通話完了後に自動で音楽再生に戻るタイプではなかったので、続きを聴くために操作をする頃には音楽再生が可能になっていた。プロファイルの切り換えにはほとんど問題がない印象だ。

 唯一気になったのは、無音時に時折「ブッ」という感じの小さなノイズが聞こえてくることだ。恐らくはトランシーバー側が無音時に、一時的に省電力モードなどに切り替わる時のノイズだと思うが、これも不快になるほどのレベルではなかった。

とにかく快適、ワイヤレス音楽再生にはお勧め

 使ってみて感じたことは、とにかく快適の一言。音質も特に不満はないし、クリップ部のアンプのおかげで有線のヘッドフォンより音量も確保されている。クリップ部で可能なボリューム調整も10段以上と細かく、携帯電話側で適切な音量に一度調節しておけば、音量操作はクリップ部だけで必用十分だ。

 また着信、切断操作以外に、ハンズフリープロファイルで携帯電話と接続すれば、イヤホン部のボタンをダブルクリックすることでリダイヤル操作できた。Bluetooth対応ケータイで音楽再生も、という人にはお勧めの製品だろう。

 快適ゆえに、やはりBluetooth携帯でしか利用できないのはもったいないと思ったのも事実。SDオーディオに対応する「P901iS」や「W22SA」、メモリースティックオーディオに対応する「W32S」など、いわゆる音楽機能強化携帯でBluetooth非対応のものも多い。トランシーバー部にヘッドセット接続機能も持たせた製品が出れば……と思わず思ってしまったのだった。

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