写真で解説する「SH902i」(1/2 ページ)

» 2005年10月20日 01時26分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 液晶やカメラでの強みを持っていたシャープだが、今回はより熟成度と完成度が増したのが「SH902i」だといえるだろう(10月19日の記事参照)。従来機通り、AV機能の充実はそのままに、使い勝手の面で大きな強化が図られた。

 ポイントは大きく3つある。

  • 視野角切り替え可能な「ベールビューモバイルASV液晶」
  • SD-Audio対応
  • フルブラウザの搭載
  • OSの変更
SH902iは4色展開
機能名 有無
自動時刻補正
FOMAプラスエリア
音楽再生 ノンセキュアAAC(iモーション形式)、SD-Audio対応
外部メモリカード miniSDカード
外部メモリ最大容量 1Gバイト(会場で実機テスト)
フルブラウザ ACCESS製「NetFront」
セキュリティスキャン
ベアラ切り替え
プッシュトーク
FeliCa
※ベアラ切り替えは、音声通話中にテレビ電話に切り替えられる機能
目立たないが回転2軸ヒンジを備える。サブ液晶は搭載していない FeliCaのアンテナは裏面。カメラは316万画素のオートフォーカス機構付きCCDを使った

美しさだけでなく賢くなった液晶

 ベールビューモバイルASV液晶は、先行して「DOLCE」にも搭載された液晶。視野角を制御するパネルを1枚追加することで、高視野角化したり、敢えて視野角を狭くし脇からののぞき見を防止できる。

 切り替えは、右側面に設けられたボタンで行う。またマナーモードオンに連動して視野角を狭くできる機能も備えている。

DOLCE同様、“覗き見したとき”に見える図柄は、幾何学模様やイタリア語などを選択できる

 従来シャープ端末の泣き所だったバッテリーのもちについても、液晶下部に光センサーを設置し、外光の強さに応じて液晶の輝度を調整できるようにした。電力を多く消費する液晶バックライトの輝度を抑えることで消費電力を減らす仕組みだ。

SD-Audio対応。「SD-Jukebox」も付属

 従来のFOMAが対応してきたiモーション形式(ノンセキュアAAC)の音楽再生だけでなく、SD-Audio形式の音楽再生に対応した。902iでSD-Audioに対応しているのは、SHのほか「P902i」のみ。

 後述するように、マルチタスクに対応しているため、音楽を再生したまま、Webの閲覧やメールの作成などが可能だ。右側面には、楽曲操作も可能なボタンが配されている。矢印キーでは短押しで音量調整、長押しで曲間移動が可能になっている。

 SH902i用の「SD-Jukebox Ver.5.0LE」が端末に付属しており、PCとUSBケーブルと接続して楽曲の転送が行える。イヤフォン端子にAVケーブルをつなぐことで、ビデオ映像をテレビなどに出力することも可能だ。SD-Audio対応によって、AV機能がさらに強化された。※SH902iではビデオ映像の録画機能「TV Recording」機能は省かれています。初出時の誤りをお詫びし、訂正させていただきます(10/20付記)

ミュージックプレーヤー起動時。ダイヤルキーには操作のショートカットも割り当てられている

ACCESS製のフルブラウザを搭載

 ACCESS製のフルブラウザ「NetFront」をSH902iは搭載した。基本的な機能は「N901iS」や「N902i」のものと同様。ただしSH902iの場合、WebサイトからPDFやExcelファイルをダウンロードし、「ドキュメントビューア」で閲覧するこが可能になっている。

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