連載
» 2005年11月08日 17時59分 公開

「W32S」ロードテストNo.3:「W32S」のau ICカードローミングを試す

「W32S」はau ICカード対応で、国際ローミングサービスの「グローバルエキスパート」を利用できます。アメリカで、au ICカードローミングを試してみました。

[神尾寿,ITmedia]

 諸般の事情で、前回のロードテスト記事から大きく時間が空いてしまいました。まずは読者の皆様にお詫びいたします。

 さて前回の記事で、おサイフケータイのセキュリティロックについて書くと予告しましたが、筆者は現在、海外出張にてサンフランシスコにいます。せっかくの機会なのでセキュリティロックの紹介は次回以降に回して、W32Sを使った国際ローミングについて紹介したいと思います。

W32Sはカードローミング対応

 周知の通り、W32Sはau ICカード(7月13日の記事参照)を搭載しており、海外で利用可能な携帯電話にカードを差し替える国際ローミングサービス「グローバルエキスパート」に対応しています。このサービスを使えば、特別な手続きなしに自分の携帯電話番号を世界約160カ国で利用でき、海外での通話料はauの請求に合算されます。

 au ICカードが正式対応する海外端末は「NOKIA 3120」。これはノキアショップで購入するか、KDDIからレンタルできます。筆者がノキアショップで調べた時の価格は2万2000円でした。レンタルの場合は900円/1日(31日目以降は4900円/週)ですから、頻繁に海外に行くのでなければレンタルのほうが気軽でしょう。

 NOKIA 3120のレンタルは、成田空港と関西国際空港にあるKDDIカウンターで受け取るか、宅配便で送付してもらう方法があります。ただしどちらも2営業日以上前に予約が必要で、予約しておかないと貸し出し中で借りられない場合があります。

 また、レンタルの手続きには20分程度がかかりますので、出国手続きの時間も計算して、早めに空港に行くことをお勧めします。

au ICカードを差し替え

 KDDIのレンタルサービスを利用すると、NOKIA 3120には携帯電話本体と充電器セットのほか、携帯電話ケースやau ICカードの利用についての簡易マニュアルが一緒に貸し出されます。

 W32SからNOKIA 3120へのカード入れ替えは簡単です。W32Sの裏蓋をあけてバッテリーパックを外すと、au ICカードが見えます。これを引っ張りだして、今度はNOKIA 3120の裏蓋とバッテリーを外します。NOKIA 3120のほうはICカードのガードがあるので、これを開いて指定の方向にセットし、閉じればOKです。ちなみに、au ICカードの差し替え方法については、KDDIカウンターでも親切に教えてくれます。

貸し出された「NOKIA 3120」のパッケージ一式


左がW32Sの裏蓋をはずしたところ。右がau ICカードを差したNOKIA 3120

現地に着いたら電源オンでローミング

 au ICカードの差し替えが終わったら、あとは使用国に到着後、電源を入れるだけで自動的に利用可能なローミング先キャリアに接続します。サンフランシスコではCingularに優先的に接続しましたが、KDDIではAT&T WirelessやT-Mobile、Cincinnati Bell Wirelessもローミング先キャリアになっており、実際サンフランシスコ郊外に行ったときは一時的にT-Mobileに接続しました。

 国際ローミング中に日本に電話をかける場合は、まず「*」ボタンを2回押します。すると画面に「+」と表示されるので、続けて日本の国番号81、市外局番や携帯電話番号の090または080から頭のゼロを取った番号をダイヤルすればOKです。逆に日本から自分の携帯電話にかけてもらう時は、国番号などは必要なく、普通に090もしくは080から始まる番号をかけてもらえばつながります。

 アメリカでの発信料金は滞在国内で1分155円、日本あてで1分250円。また日本国内から電話がかかってきた場合、国内通話料は発信者が負担しますが、自分にも別途1分190円の着信料金がかかります。使い勝手が“国内感覚”なだけに、料金の高さには注意が必要です。

メールが使えないのが最大の不満

 au ICカードを使った国際ローミングは、日本で使える番号が簡単に海外で利用できるという点で便利です。レンタルのNOKIA 3120は「W32S」に比べれば機能はシンプルですが、小型軽量なので仕事や旅行の邪魔にならないのもうれしいところ。

 しかし、au ICカードローミングを海外で使ってみて不満もあります。その第一が、やはりメールやWeb機能が使えないこと。実は今回、国際ローミングのレビュー用にボーダフォンの「903T」(10月13日の記事参照)とドコモの「N900iG」(1月19日の記事参照)も持ち込んでいるのですが、どちらもメールとWebが使えます。時差のある海外ではこれが非常に便利です。

 auでは国際ローミング専用端末の「グローバルパスポート」で一部の国でデータ通信ローミングに対応していますが、北米は未対応で、他社に比べて利用可能な国の数で見劣りします。今後、W32SとW32Hを皮切りにau ICカード端末が増えるそうなので、ぜひグローバルエキスパートでもデータ通信ローミングに対応してもらいたいところです。

前 ロードテスト「W32S」
ロードテストとは

 ITmediaのライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう