携帯を使った学習プログラム「おやこdeサイエンス」(2/2 ページ)

» 2005年11月11日 19時39分 公開
[江戸川,ITmedia]
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参加者の自宅に届けられた端末。利用可能な用途が限られているため、取扱説明書は付いてこない。電源を入れると、事務局からのメールが届いている。子ども向けと保護者向けに合わせて、同じ内容でも言い回しが異なっている

 携帯電話を子どもに使わせることで、心配になるのがいたずら電話や迷惑メール、iモードサイトへの不正アクセスなどだ。配布される端末には、ダイヤル発信・着信制限がかかっているので、親子間、および関係者との電話しか接続されない。また同様のメール送受信制限がかかっているほか、一般サイトへのアクセスを規制する「Kid's iモードプラス」サービスが設定されている。

P901iは横のモードボタンで専用サイトに接続する。さらにFOMAカードの製造番号を送ることで、個人名の入った画面が現れる
ウィークデー実験は子どものみが取り組むもの。参加者60人の進み具合や、多く選ばれた解答なども見られるので、ほかの人の意見との違いを子ども自身が知ることができる
子どもの予測した答えは、保護者の端末からチェックできる

 おやこdeサイエンスでは、実験を始める前に予想を立てさせ動画で実験風景を見せている。しかし、すぐに実験結果を見せてしまうことはせず、実際に試した結果の入力を待ってから、仕組みの説明を再び動画で行う。理解できたかどうかを試すレベルアップクイズに答えて、次の問題(あるいは次のステージ)へと進んでいく。レベルアップクイズの成績でメダルがもらえ、その結果はトップページにも反映されるという。子どもたちを飽きさせない工夫が見て取れる。

 さて、ウイークデー実験の間、保護者は何をするべきか。基本的に実験には手出しをしてはいけないのだが、「励ましてあげる」「実験の様子を聞いてあげる」「一緒に取り組んであげる」といった指示が事務局から出されている。つまり、親子のコミュニケーションを図りながら、親の力=親の教育力も育もうとしているのだ。

 身近な携帯電話を使うことによって、学習への取り組みやすさは向上している。学力向上につながるかどうか分からないが、興味を持たせることには成功しているだろう。そして何よりも、プログラム参加時点で頭に浮かんだ「キャリアのARPU向上」や、「教材会社の商品開発」ということよりも、親を巻き込んだ教育環境の改善につながるものではないかと、今では思い始めている。3週間後の親子の成長が楽しみだ。

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