ボーダフォンは、“最も薄い3Gケータイ”とうたう、韓Samsung製の3G端末「804SS」を開発、3月中旬以降発売する。販売価格は新規で1万5000円前後となる見込み。カラーバリエーションは、ブラックとオレンジの2色。
ボーダフォンでは804SSを「ヤングビジネスマンに向けた端末」(ボーダフォンプロダクト・サービス開発本部長の太田洋氏)と位置づけており、PC連携機能や音楽プレーヤー機能を備えた、多機能な端末に仕上がっている。
14.9ミリという薄さ、105グラムという軽さのボディに2.3インチのメイン液晶や130万画素CMOSカメラ(AFなし)、ステレオサイドツインスピーカー、140Mバイトの大容量メモリを搭載。音楽機能も充実しており、ダウンロードした着うたや、音楽CDからPC経由で端末に取り込んだ音楽(AACデータおよびセキュアMP3データ)を再生できるほか、プレイリストを作成可能。背面には閉じたまま操作可能な音楽専用キーも用意される。
外部メモリスロットは付いていないが、本体側面のUSB端子でPCに接続し、データのやりとりができるようになっている。USB端子の形状はSamsung独自のもので、ヘッドホン端子と共用。PCとつないで音楽データを転送したり、充電器につないだりするのに利用する。
WordやExcel、PowerPointなどのビジネス文書を閲覧可能にするビューワを搭載するなど、ビジネス利用に便利な機能も装備する。Vアプリ(メガアプリ)、Bluetooth、IrDAなどを備えるほか、受信したメールを3Dアニメーションで表示する「デルモジ」機能(1月18日の記事参照)に対応している。
当初、ボーダフォンの3G端末はユーザーインタフェースが世界共通になっており、日本のユーザーからは不満の声が大きかった(5月25日の記事参照)。804SSでは日本式のユーザーインタフェースを採用している。Flashを利用した9分割のメニュー画面は、日本のユーザーにはなじみやすいものだ。[メニュー]−[0]を押せば自局の電話番号が表示される。
日本語入力は、オムロンソフトウェアが開発する携帯電話向けソフト「Wnn」が搭載されているが、バージョンは明らかにされなかった。
機種名 | 804SS |
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通信方式 | W-CDMA、GSM(900/1800/1900MHz) |
サイズ(幅×高さ×厚み) | 50×99×14.9ミリ |
重さ | 約105グラム |
カメラ | メイン:有効画素数130万画素CMOS、サブ:30万画素CMOS |
連続通話時間 | 約155分(W-CDMA)、約200分(GSM) |
連続待受時間 | 約290時間以上 |
外部メモリ | × |
メインディスプレイ | 2.3インチQVGA 約26万色TFT液晶 |
サブディスプレイ | 1.07インチ128×128ピクセル TFT液晶 |
そのほか | Vアプリ(メガアプリ)、メールアート、USB接続、PCリンク機能、Bluetooth、Macromedia Flash、赤外線、TVコール、国際ローミング、バイリンガル |
ボディカラー | ブラック、オレンジ |
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