WINハイエンド機「W41S」の基本機能をチェックするW41Sレビュー第1回(2/3 ページ)

» 2006年02月07日 19時25分 公開
[園部修,ITmedia]

 このほか特徴的なキーとしては、液晶の右側面に用意された[EZ FeliCa]キーが挙げられるだろう。待受中にこのキーを長押しすると、「クイック確認 for Edy」によるEdyの残高が確認できる。サブディスプレイにも金額が表示されるので、端末を閉じたままでも確認できるのが便利だ。

 W32Sにも搭載されていた、Flashを活用したおしゃれな「ドラマメニュー」は健在だ。時間とメニューに合わせてシーンが変化する、なかなか凝った作りとなっている。このほかソニー製のAV機器にも採用されている「クロスメディアバー」ライクな「クロスメニュー」と、画面に12個のアイコンが並ぶ「マトリクスメニュー」も用意される。Flashを呼び出すため、メニューが表示されるまでに若干の間があるのは気になったものの、動作自体は軽快でストレスを感じるほどではない。ソニー・エリクソンのサイトには「着せ替え」用のメニューデータが用意されており、好みに合わせたメニューのカスタマイズも可能だ。本稿執筆時点では、5種類のデータが登録されていた。

Photo [決定]キーを押すと表示されるメニュー画面。標準では左の「ドラマメニュー」になっており、メニュージャンルと時間帯に合わせて表示が細かく変わる。中央は「クロスメニュー」、右は「マトリクスメニュー」だ

 音楽携帯をうたうW4xシリーズには、全機種にイヤフォンが同梱されるが、機種によって付属するものが異なる。W41Sに付属のイヤフォンは、リモコンやマイクを搭載し、ハンズフリーでの通話もできる高機能なものだ。このあたりは携帯オーディオプレーヤー「WALKMAN」のノウハウを持つソニー・エリクソンらしいこだわりを感じる。ヘッドフォン端子のカバーもスライド式になっているため、開閉しやすい。

Photo 付属のイヤフォンはマイクやリモコンを搭載した高機能なもの。左上の灰色部分が着信スイッチになっており、ハンズフリーでの通話にも対応する

従来機種を踏襲したメール機能とアドレス帳

機能 概要
小文字変換ボタン [*]キー
逆トグル [#]キー
絵文字・記号ボタン [アプリ]キー
絵文字・記号学習 ○(連続入力可)
辞書ダウンロード ○(オリジナルDL辞書作成可)
予測変換 ○(POBox)
予測候補一覧表示
予測辞書搭載
つながり予測
カナ英数変換 英数カナキー搭載
予測変換は先頭の数文字を入力すれば続く言葉を予測してくれる機能。候補一覧は、予測変換時に候補となる単語が画面に一覧表示されるかどうかを示す。予測辞書搭載はユーザーが文字を入力しなくてもあらかじめ予測候補が登録されているかどうかを示す。つながり予測は、1文字も入力しなくても前の単語から判断して最適な単語を予測候補として表示する機能。カナ英数変換は、入力モードを切り替えることなくカタカナや英字、数字を入力できる機能を指す

 メール機能については、基本的な部分はある程度共通化されているため、細かな説明は割愛するが、メールの作成や閲覧、各種設定などはメールキーを押せばEメールメニューを呼び出せ、簡単に行える。初期状態の受信ボックスには、メインフォルダと9つのフォルダが用意されている。メインフォルダに届いたメールは「件名」「アドレス」の部分一致、もしくは「アドレス帳グループ」で他のフォルダに自動振り分けが設定可能だ。さらに、外部メモリ(メモリースティックDuo)内にも10個のフォルダが用意されており、手動にはなるが、こちらに振り分けることもできる。

 フォルダ間の移動は左右のキーで直感的に行える。右キーを押していくとフォルダ内に進み、メール本文の確認、さらにはアドレスの詳細まで表示できる。ここから左キーを押していけば待受画面まで戻れる仕組みだ。特定の人とのやりとりをまとめて表示できる「なかよしボックス」も備えている。

 フォントサイズは4段階に切り替えられる。あらかじめ設定しておくことができるほか、[0]キーを長押してその場で変更できる機能も便利だ。

 日本語入力システムは定評のあるPOBoxとAdvanced Wnn V2を搭載している。入力していく文字に合わせて次々に候補が絞られていくため、使い勝手は良好だ。ありがたいのは、数字を入力した直後に「時」「分」「人」といった漢字が変換候補としてすぐに表示される点だ。これはとても使いやすい。口語的な言い回しなどを入力すると少々手間取るときもあるが、おおむねスムーズに文章が作成できた。顔文字や絵文字がジャンルごとに分けられており、「笑い」「怒り」「顔・表情」「食べ物・飲み物」などのジャンルをダイヤルキーで切り替えられるのもありがたい機能だ。多数用意された絵文字や顔文字も、慣れれば素早く入力できるようになる。ただ、アンドゥ機能がないので、この点は将来のモデルで改善してほしい。

Photo 日本語の入力はソニー・エリクソン端末ではおなじみのPOBoxとAdvanced Wnn V2の組み合わせで行う(左)。[アプリ]キーで呼び出せる絵文字(中)や顔文字(右)の入力画面では、ジャンル分けされた各文字がダイヤルキーで呼び出せ、非常に使いやすい。もちろん入力履歴も表示される

 なお、購入後SonyEricsson@EZ(購入直後なら[EZ]キーの長押しでアクセスできる)からPOBox用の辞書をダウンロードすると、さらに変換精度や効率を改善できる。130種類以上の辞書が用意されているが、「ビジネス用語」「ファッション用語」「コスメ」「記号辞書」「コンピュータ」といったジャンルごとにまとめられた辞書セットも用意されているので、必要に応じて追加するといい。

Photo SonyEricsson@ezにアクセスすると、連想変換用の辞書がダウンロードできる(左)。さまざまなジャンルの130種以上の辞書が用意されている(中)が、使用頻度の高いものをまとめた「セット」を入手すると楽だ(右)

 アドレス帳はタブ形式で五十音順に名前が並ぶ形式のほか、グループ順と登録番号順を使い分けられる。各方式の変更は[アプリ]キー1つで変更できる。五十音順表示の場合、十字キーの左右でタブ間の移動ができるほか、[あ]から[ら」のキーを押すと直接各行に飛べる。

 アドレス帳データの検索は「名前」「アドレス帳No.」「グループ」のほか、「メールアドレス」「電話番号」が用意されている。うろ覚えのメールアドレスから探すといった使い方もできるわけだ。ただし、電話番号だけは前方一致での検索となるため、下4けたで検索するといったことはできない。アドレスデータの「鍵」マークの項目をONにしておけば、通常は非表示になり、端末ロック番号を入力しないと表示されないシークレットモードももちろん用意する。

次ページ:暗部の補正ができる「ルミナス変換」が便利なカメラ機能

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