どの料金プランにするか──W-ZERO3向けにちょっと整理短期集中ロードテスト(2)

» 2006年02月13日 21時42分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 筆者はウイルコムユーザーと長電話はしないという前提があったので、料金プランはデータ通信が最大64kbpsになった「つなぎ放題」にあまり迷うことなく決めました。しかし新規契約だったり、ケータイと2台持ちでリーズナブルな音声料金も活用したい……、なんて人は選択肢も変わってくるでしょう。料金プランに音声定額が加わったのは嬉しいポイントですが、長期割引の有無などますます料金プランは複雑になってしまいました。

 W-ZERO3の位置づけを考慮すると、当然ですがインターネット利用は定額か、ネット25のような準定額利用が前提になるでしょう。この条件を満たす料金プランとオプションの組み合わせをピックアップすると、以下のようになります。

  1. (2xパケット定額)ウイルコム定額プラン+リアルインターネットプラス 月額5000円
  2. (2xパケット定額)つなぎ放題 月額5176円
  3. (4xパケット定額)ウイルコム定額プラン+データ定額 データ通信10万パケットまでは月額3950円、W-ZERO3利用のみなら月額6700円、PC利用も含めるなら月額9200円
  4. (4xパケット定額)つなぎ放題4x 月額8851円
  5. (準定額)ネット25 4xパケット/フレックスチェンジで25時間まで 月額4819円
  6. パケコミネット 4x/1xパケットで20万パケットまで 月額4194円

※すべて年間契約初年度の場合

 これらのうち、(5)はウイルコムEメールや公式サイト利用が定額外となるため、W-ZERO3での利用にはちょっと難があります。(6)と(3)は金額も近く、比較対象になると思いますが、(3)はデータ通信量が10万パケット程度までなら(6)より安く済みますし、データ通信料金の上限もあります。(6)をW-ZERO3であえて選択する理由はあまりなさそうです。

 これで候補は、2xパケットでいいなら(1)か(2)、速度を求めて4xパケットなら(3)か(4)に絞れます。(3)もPC利用を含めた上限で比較すると、(1)と(2)、(3)と(4)はそれぞれ料金差はあまりなく、音声定額が利用できる(1)と(3)がお得に見えます。

 しかし「ウイルコム定額プラン」を基本とした(1)と(3)は割引がほとんどありません。対して(2)と(4)は年間契約割引に加えてA&B割が使えます。A&B割は自宅などでブロードバンドインターネット接続を利用している場合基本料金がさらに15%引きになるサービスで、(2)は月額4263円、(4)は月額7938円まで下がります。既に3年以上ウイルコムと継続契約していれば、(2)は月額3654円、(4)は月額7329円です。ちなみに2005年12月1日からは大手ISPの中で唯一非対応だったYahoo!BBもA&B割の対象となり、主要ISPのほとんどのユーザーがA&B割を使えるようになりました。

 さらに通話料金も(2)と(4)がお得な面があります。近距離の対固定電話は、同一区域内なら10.5円/70秒、隣接区域でも10.5円/60秒と、(1)や(3)の半額かそれ以下です。実際筆者の周囲にも「ウイルコム定額プラン」の対固定電話10.5円/30秒の割高感がいやで、ほかの料金プランを選んだという人も多いですし、筆者も同じように思っています。対携帯電話がほぼ同じなら、近距離の対固定電話の料金が安い方が……と思う人はけっこう多いのではないでしょうか。

選択肢 評価
1 2x。割引がほとんどない。対ウィルコム定額
2 2x。年間割引+A&B割。対固定が安価
3 4x。割引がほとんどない。対ウィルコム定額
4 4x。年間割引+A&B割。対固定が安価
5 W-ZERO3にはちょっと難あり
6 W-ZERO3で選択する理由はあまりない

 もちろん「ウイルコム定額プラン」を否定しているわけではありません。対ウイルコムの通話が多いという人は「ウイルコム定額プラン」をベースに考えたほうが当然お得です。またPCと接続して利用することは滅多にない、あまりデータ通信を利用しない月もある、という人には「ウイルコム定額プラン+データ定額」も魅力的です。ただしデータ通信が中心という人の場合、割引の適用が多い「つなぎ放題」「つなぎ放題4x」もかなり魅力的なことは覚えておきましょう。

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