KDDIは2月23日、携帯向けショッピングポータルサイト「au Shopping Mall」(1月16日の記事参照)のオープンを記念し、発表会を行った。au Shopping Mallは、複数の店舗を横断して検索、携帯で簡単にショッピングができる。
KDDIコンテンツ・メディア事業本部長の高橋誠氏は、携帯電話でリアルな商品を買い物するモバイルコマース市場が伸びており、2010年には1兆5100億円市場に成長するだろうとの見込みを示した。
モバイルコマース市場の拡大を後押ししているのは、定額制料金の普及だ。WINでパケット定額契約をしているユーザーであれば、パケット料金を気にすることなく買い物ができる。
高橋誠氏は、au Shopping Mallのポイントは3つある、と説明する。
1つは“携帯で買いやすい”プラットフォームの提供。商品を買う際に入力するのは、基本的に4〜8ケタのパスワードだけで済む。KDDIが顧客情報とパスワードを持っていることを生かして、名前や住所などは自動的に入力される仕組みだ。また、商品の代金を通信料金と一括してKDDIが請求する「まとめてau支払い」が使えたり、共通のポイントサービスが利用できるといったメリットがある。
2つ目は、映像配信サービスの「EZチャンネル」や携帯で利用しやすいブログサービス「DUOBLOG」といった、auの持つメディアコンテンツとの連携だ。EZチャンネルで配信している通販番組やブログを使って集客したり、限定商品に関連したショートムービーを配信する、といったことが可能になる。
3つ目のポイントは、限定商品の提供だ。数量限定のレアな商品や、各種のコラボレーション商品を揃え、「au Shopping Mallでしか買えない限定商品」を用意する。土屋アンナさんとEDWINの限定ジーンズ、奥田民生さんデザインのチノパンや、「smart」や「Spring」といったファッション雑誌とのコラボアイテム、またau限定チョロQなども販売する。
「ビッダーズ」などのオークションサイトを運営するディー・エヌ・エーと協業したことで、素早い立ち上げが可能になったという。「ポケットビッターズで培った、店舗への対応、ユーザーのケア、ショッピングモールの運営ノウハウなどを評価していただいた」(ディー・エヌ・エー社長の南場智子氏)
au Shopping Mallは、店舗数1400以上、登録商品57万点以上でスタートする。「1月の発表時には店舗数は800と言っていたが、1400以上の店舗に参加してもらえることになった。売上目標、店舗数などの数値目標は公表していないが、今後品揃えの充実を図る中で、店舗数も増えていくだろう」(KDDI)とした。
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