NTTドコモとauが「デザインケータイ」で競っているが、端末の形状以外にもう1つ気になるポイントがある。「カラーリングと質感」だ。
透明感のある白、マットな黒など、携帯のカラーリングも多種多様になってきた。それではユーザーは実際にどんな色と手触りを求めているのか、ITmedia読者に聞いた(3月9日の記事参照)結果を公表しよう。
回答したユーザーの属性を見ると、未婚女性が11.0%といつものアンケートより女性比率が比較的高めに出ている。キャリア別に見ると、NTTドコモとauが拮抗しておりそれぞれ41.8%と44.6%。ボーダフォンが20%で、ウィルコムが8.3%という結果になった。なお、回答者全体の平均年齢は27.4歳だった。 |
まずは、ユーザーが今持っている携帯の色を確認した。スタンダードな色である「黒」「白」「シルバー」が多く、この3色で全体の半数を占めている。
それでは今後どんな色の携帯が欲しいか。結果は下図のとおり。やはり「黒」「白」が人気だが、その下がさきほどの結果とはやや異なっている。
シルバーの上に「赤」が入った。以下シルバーの後に「青」「オレンジ」ときて、「スケルトン(透明)」が続くという順番になっている。スケルトンというカラーリングが高い支持率なのは、やや意外な印象も受ける。自由記述欄には「昔スケルトンの携帯電話を使用していました」との声もあった。
「今も欲しいのにどこの会社も出してくれないから残念です。スケルトンの携帯電話が欲しい人も少なくないと思うのですが……」
全体としての傾向はつかみづらいが、“赤”というのは派手な赤でなく渋い赤を想定するユーザーも多いのかもしれない。「その他」の項目で、「ワインレッド」と答えたユーザーが相当数いるほか、「SO504i」のバーガンディレッド(2002年5月31日の記事参照)をほめたたえる意見が複数あった。
自由記述を見ていると、女性が自分に合う色がないと嘆くケースが目に付いた。
「女性向け、とうたわれたものは甘すぎたり、おもちゃみたいだったりするので、結局メタリックになってしまいます。男性が考える『かわいい』だからですかね……もっとクールなのが欲しい……」「薄いピンクで、指紋や傷のつきにくい、かつ可愛い携帯が欲しいけど、携帯の性能がいいものほど、ピンク色はなくなる。可愛くて賢い携帯は作られないもんですかね。neonのピンクほしいな」
「緑って、いますごく女の子にも人気のある色なのに、その色味の物が発売されていないように感じます。モスグリーン系の淡い緑とか、女の子にうけている雑貨屋さんにある色を使った携帯を使うと、『そういう系』の女の子にはうけると思います。質感に関してはあまり何も思いませんが……」これらは皆、女性ユーザーの意見だ。
なお男女差をチェックしたところ、男性が有意に「黒」「青」「シルバー」を好み、女性が有意に「緑」「黄緑」「ピンク」「水色」を好むという結果が出た(有意に:推測統計学上、偶然では片付けられないほど明らかに。ちなみにここのでの有意差は1%有意)。また年代別に見ると、20代のユーザーが有意に黒色の携帯を好み、40代以上のユーザーは有意に「複数色の組み合わせ」を好んでいることも分かった。
そのほか、全体として「4色展開とかではなく、12色展開とか考えてくれないかな」とより多様なカラーバリエーションを望む声や、「料金アップで特殊色の設定をしてもいいと思う」などと有料でもカラーバリエーション増を望む意見が目立った。
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