「デザインケータイ」が続々と市場に投入されているが、形状以外にもう1つ気になる部分がある。端末の「カラーリング」そして「質感」だ。
例えば「neon」「P701iD」「SH702iD」などのデザインケータイは、きれいな白にこだわった。携帯としてはスタンダードな色とはいえ、端末ごとに色味の違いはあり、F702iDなどは、国際照明委員会(CIE)の基準では国内で最高水準の白さが証明されている――とうたうほどのこだわりようだ(1月30日の記事参照)。また携帯としては珍しく「金色」もラインアップに揃えるなど、挑戦的な姿勢が見える。
ほかにも、「SA800i」の「トリコ」のように3色をカラフルに組み合わせた端末もある。“子供向け”に特化した端末とはいえ、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がデザインに関わっただけに、はっとさせられる色使いを実現している。同様のアプローチとして、“お菓子ケータイ”こと「Sweets」も明るくカラフルなカラーリングが目立つ(2005年3月の記事参照)。
色の系統が同じでも、質感が違えば雰囲気も大きく変わるものだ。ツヤがあって透明感のある色なのか、それともツヤを消したマットな色なのか。ツヤという点でいえば、auのタマゴ型の携帯「PENCK」の「メタル」などはパッと見で驚くほどの銀色を実現しているし(2月7日の記事参照)、「F902i」の「プラチナミラー」もかなりツヤのあるシルバーとなっている(2005年10月20日の記事参照)。
アルミやマグネシウムの金属感を強調するのか、「DOLCE」のように皮革調に見せるのか、などという点まで考慮すると、機種によって方向性はさまざまだ。
着せ替えパネルでカラーリング/質感を手軽に変えられる携帯も多々あるが、珍しかったのはボーダフォンの“着ぐるみケータイ”こと「V501T」だろう。やわらかな素材のカバーや、ゴムのような素材のカバーなどが多数用意されていた。その後、現在に至るまで同様のアプローチの携帯は開発されていないが、発表当時のユーザーの注目度はかなりのものがあった。
携帯のカラーリングは1機種につきせいぜい4色程度。人気機種なら「カラーバリエーション端末」が出る可能性があるとはいえ、基本的にユーザーが選択できる色は限られている。ユーザーが真にほしい色/質感はどんなものなのか、ぜひ意見を聞かせてほしい。
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