デザインに注力したスタイリッシュモデル「N72」

» 2006年04月26日 23時59分 公開
[園部修,ITmedia]

 フィンランドのNokiaがNseriesのラインアップに追加した3製品(4月25日の記事参照)には、それぞれ明確なコンセプトがある。ハイエンドの「N93」には最高の動画撮影機能を搭載した。中堅の「N73」には単体のデジカメに迫る強力なカメラ機能を用意している。そんな中「N72」では、端末のデザインにフォーカスして製品開発をスタートした。

 発売はN93やN73より一足早く、6月には市場に登場する。価格は320ユーロ(約4万5000円)程度になるという。

カメラのレンズカバーに描かれた模様がポイント

 上位モデルのN93とN73は、W-CDMAにも対応した3G端末だが、N72だけはEGSMのトライバンド(900/1800/1900MHz)にのみ対応した2G端末だ。今回は「デザインの部分に最も注力した」(同社)と話すように、機能はだいぶ絞り込まれている。

 外観は3G端末の「N70」とよく似ており、外形寸法もほぼ同じ。カメラ機能は2メガピクセルのCMOSを採用した。レンズカバーがスライドしてカメラが現れる仕様もN70と共通になっている。ボディカラーはパールピンクとグロスブラックの2色。銀色に縁取られたディスプレイ周りとダイヤルキー部はどちらも黒で、主に側面と背面の色が大きく異なる。

PhotoPhoto グロスブラックのボディはシックで精悍なイメージ。上下にスライドするカメラのレンズカバーはN70とほぼ同じ機構だ
PhotoPhoto 端末の左側面にはストラップホールを除けば何もない。右側面にはRS-MMC用のスロットとシャッターボタンが位置する。天面にはステレオスピーカーと電源スイッチがある

 N72の外観上の大きなアクセントとなっているのが、このレンズカバー部にプリントされた模様だ。写真を見れば一目瞭然だが、パールピンクモデルには花のような柄が、グロスブラックモデルには矩形を組み合わせた模様が描かれているのが特徴だ。

PhotoPhoto 左がグロスブラックのレンズカバー、右がパールピンクのレンズカバー。それぞれに独特な模様が描かれている。どちらも表面にはかなり光沢があり、指紋も付きやすい

オーディオプレーヤーには専用ボタンを用意

 カラーリング以外の特徴としては、新たに発表されたNseriesの全機種に標準搭載されているオーディオプレーヤー機能が挙げられる。N72では、オーディオプレーヤーを起動するための専用キーをダイヤルキーの右端に用意しており、メニューを開くことなく簡単にプレーヤーが起動できる。上位機種のようにWMAには対応しておらず、DRMもサポート外となるが、MP3やAAC、Enhanced AAC、Enhanced aacPlus形式の各オーディオファイルが再生可能だ。ステレオ対応のFMラジオも利用できる。

Photo ダイヤルキーの右端に、音符のマークが刻印されたキーがある。個々を押すとオーディオプレーヤーが起動する
PhotoPhotoPhoto オーディオプレーヤーでは、プレイリストの作成や楽曲データの絞り込み検索などが簡単にできる。操作できる機材に楽曲データが入っていなかったため寂しい画面だが、右が再生中の画面。楽曲があればタイトルやアーティスト名、再生時間のプログレスバーなどがここに表示される。

 Nokia製端末ならではのSMPT/IMAP4/POP3に対応したメールクライアントやVisual RadioはN72でも健在だ。PCとデータの連携ができるPC Suite 6.8も添付されている。低価格な端末ながら、Bluetoothは2.0対応となっているのも目を引く。

 N72の主な仕様は以下の通りだ。

名称 N72
サイズ(高さ×幅×厚み) 108.8×53.3×17.5ミリ
重さ 124グラム
対応システム EGSM 900/1800/1900MHz
UI S60 2.0 Edition
連続通話時間 約3時間35分
連続待受時間 約260時間
ディスプレイ 2.1インチ 26万色 176×208ピクセル TFT液晶
カメラ 有効画素数200万画素CMOS
外部メモリ RS-MMC
その他の機能 オーディオプレーヤー、FMラジオ、Visual Radio、XpressPrint、XpressTransfer、PIM、Eメール・クライアント、 USB 1.1接続、Bluetooth 2.0接続、赤外線、Real Player
カラー パールピンク、グロスブラック

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