着実に進化している基本機能“スタイリッシュハイエンド” 本物志向のFOMA SH902iS 第3回

» 2006年06月19日 10時00分 公開
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 「SH902i」のセカンドモデルとなる「SH902iS」では、デザインと音楽機能のほかにもさまざまな改善や利便性の向上が図られている。1つ1つは大きく注目されるほどのものではないが、なかなか便利なものもあるので紹介しよう。

強化されたセキュリティ

 902iSシリーズでは、クレジット機能のDCMXが標準搭載されたほか、EdyやモバイルSuicaなど、FeliCaを利用する電子マネー機能などにも対応している。そのため、携帯を落としたりすると他人にお金を使われてしまう可能性がある。また個人情報が多数記録されている電話帳データも、万が一のときに備えて簡単には閲覧できないようにしておくのが望ましい。

 そこでSH902iSでは、従来機種から搭載している顔認証機能やフォルダ毎のロック機能、電源のオン/オフ以外操作できなくなるオールロック機能に加えて、PIMロックとダイヤル発信制限、ICカードロックの3つの機能を一度に設定できる「まとめて簡単ロック」機能を搭載している。

 まとめて簡単ロックの設定はその名の通り簡単で、待受画面で決定キーを1秒以上長押しするだけでいい。事前に設定しておけば、待受中に省電力モードに入り、ディスプレイの表示がオフになったときか、端末を閉じるだけで自動的にまとめて簡単ロックがかかるようにもできる。

 もちろんドコモの新サービス「おまかせロック」も利用できるので、万一セキュリティを設定していない端末を紛失したとしても、電話1本ですべての機能をロックできる。

PhotoPhotoPhoto 決定キーを1秒以上長押しすると、PIMロックとダイヤル発信制限、ICカードロックが一度にかけられる。解除するには、決定キーを再度長押しして端末暗証番号を入力すればいい。顔認証を設定していれば、暗証番号なしで解除することもできる

より使いやすくなったカメラ機能

 2003年10月21日に発表された「SH505iS」の頃から、シャープ製端末はオートフォーカス(AF)機能付きのカメラを搭載している。同社のカメラには定評があり、画質の高さも折り紙付きだ。しかし、その評価の高さに甘んじることなく、モデルチェンジを重ねるたびにいろいろと役に立つ機能を追加している。

 例えば「SH901iS」では、ユーザーが選んだエリアにピントを合わせる「スポットAF」機能を搭載。また解像度や画質設定に制限はあったものの、動画撮影時の手ブレ補正を業界で初めて実現した。SH902iでは、この動画手ブレ補正がすべての解像度・画質設定で利用可能になったほか、動画撮影中の連続AFに対応。撮影補助用のLEDも毎回より明るいものに変わっている。

 SH902iSでは、さらに静止画撮影時にも常にピントを合わせ続けるコンティニュアスAFに対応した。標準設定でコンティニュアスAFがオンになっているため、AFロックをしない限りカメラを構えている間は常にフォーカスを合わせてくれる。おかげで遠景から近景に急に構図を変えたときにもピントが合いやすく、子供や動物のように動き回る被写体の撮影にも強い。

 左ソフトキーを押すと各種の設定がアイコンで一覧表示され、その場で設定が切り替えられる一括設定機能はSH902iから継承している。

PhotoPhoto 320万画素のカメラには、静止画撮影時のコンティニュアスAF機能が新たに搭載された。従来は動画撮影時しか利用できなかった。AFモードを標準にしておけば自動的に有効になる仕組み。従来どおりスポットAFやマニュアルフォーカスなども利用できる

高速赤外線通信方式「IrSimple」に対応

 カメラの強化ポイントに加えて注目したいのが、業界初となる高速な赤外線通信機能を搭載している点だ。「IrSimple」と呼ばれるこの方式は、対応機器間ならIrDA(115.2kbps)の約30倍の4Mbpsで通信できる。今後登場予定のIrSimpleやIrSS(IrSimpleShot)に対応したプリンタに写真を送って印刷したり、サイズの大きなファイルを端末間で送受信したりすることが可能だ。

 ちなみにSH902iSでは、IrSimpleに対応したことで最大2048×2048ピクセルまでのデータが赤外線で送信できるようになっている。プリンタに送信できるのはJPEGファイルのみだが、ファイルサイズも1.2Mバイトまでサポートしており、320万画素カメラのSuperFineモードで撮影したデータでも送信可能だ。このためL判だけでなく2L判や6つ切りなど、より大きなサイズの写真もきれいに印刷できる。

 富士写真フイルム製のデジタルカメラFinePix Z3もIrSimple対応で、デジカメで撮影した写真をSH902iSに転送したり、逆にSH902iSで撮影した写真をデジカメの大きな画面で確認したりもできる。また、同じく富士写真フイルムが6月下旬に発売するモバイルプリンタ「Pivi MP-300」がIrSimpleに対応予定で、SH902iSで撮影した写真を数秒で送信し印刷可能だ。同じく写真店などの店頭に設置されているキオスク端末でも、順次IrSimple対応が進む予定。従来より解像度の高いデータが高速に送信できるため、メモリーカードを使わなくても手軽に美しい写真が印刷できるようになる。

PhotoPhoto 赤外線通信ポートは液晶の上部にある。本体のデータフォルダ内にある写真を表示すると、右下のソフトキーに「IrSS」が割り当てられているのが分かる。SH902iS同士ならあっという間に大容量のデータが送受信が可能なほか、対応プリンタに写真を送信することもできる

メインディスプレイが明るく鮮やかに

 メインディスプレイの2.4インチモバイルASV液晶が、SH902i比で約1.2倍明るくなったのも魅力の1つ。これはバックライトの数を3灯から4灯に増やすことで実現している。さらに、鮮やかさも従来より増しており、色再現範囲のNTSC比が約30%向上しているという。

 しかし連続通話時間などはSH902iと変わっていない。周囲の明るさに応じてディスプレイの輝度を調節する自動調光センサーを標準搭載し、「明るさ自動」設定で消費電力を抑えている。評価が高いのぞき見防止用の視野角制御機能VeilViewも引き続き搭載されている。幾何学模様と文字列の2種類があるのも従来どおりだ。

 またSH902iSでは、回転2軸型ではなく折りたたみ型のボディを採用したため、サブディスプレイに0.8インチの有機ELを搭載しているのもポイントだ。この有機ELディスプレイには、待受時に時計や電波状態、電池残量などが表示されるほか、モバイルオーディオで音楽再生中にはアーティスト名や楽曲名も表示する。902iSシリーズの新機能「着もじ」を受信した場合、端末を開かなくてもここでメッセージが確認できる。一度に表示できる文字数は全角8文字までで、9文字以上の着もじが届いた場合はスクロールしながら表示する。

 ちなみにディスプレイのサイズがSH902iと変わっていないにもかかわらず、ボディの横幅は51ミリから49ミリにスリムになっている点にも着目したい。より細身になったボディは手の小さな人でも握りやすくなっている。

Photo 左がSH902i、右がSH902iSのディスプレイ。2.4インチモバイルASV液晶は、輝度が約1.2倍に向上し、色再現範囲もNTSC比が約30%向上している

そのほかの機能アップポイント

 ここまでで挙げたポイントのほかにも、細かな部分がブラッシュアップされている。1つはフルブラウザの機能アップだ。文書ファイルやPDFファイルなどが最大500Kバイトまでダウンロードできたり、最大5つまでウィンドウを開いたりできるのに加えて、ブラウザ内に表示されているJPEG画像とGIF画像をSH902iSの本体メモリーに保存できるようになった。

 よく利用する機能を大きく表示するズームメニューの構成も変更されている。新たに「ボイスレコーダー」「スケジュール」「ブックリーダー」「テキストメモ」が追加されており、各機能を簡単に呼び出せる。また、待受画面でダイヤルキーを押し、決定キー(クイックキー)を押すと、スケジュールやクイックアラーム、タイマー、電卓、マナー解除などの機能が呼び出せる「クイックオペレーション」機能も重宝する。もちろん待受画面から新着メールや不在着信が確認できる「ストックアイコン」や、最近使った機能を自動的にリスト化しておいてくれる「アクティブマーカー」などによるシャープ製端末ならではの使い勝手も健在だ。

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提供:シャープ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年6月29日

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