W-ZERO3[es]のUSBポートはホスト機能を備え、W-ZERO3[es]を親機としてUSBデバイスを接続して使えるようになった。ポートの形状は、1つのUSBポートでmini-Bとmini-Aの両方のコネクタを差せるタイプに変更されている(用語参照)。試しにW-ZERO3で利用しているUSBケーブルを使ってみたところ、問題なく利用できた。
W-ZERO3[es]向けにはアイ・オー・データ機器から変換アダプタが販売される予定(7月4日の記事参照)。ただ現時点では入手できないため、同等の機能を持つと思われる製品で比較的入手しやすいアーベル製の変換ケーブルを利用してみた。
まずストレージだが、USBメモリやメモリカードリーダーは、ほぼ問題なく利用できた。テストで2GバイトのminiSDカードをメモリカードリーダー経由で読み書きしたところ、こちらも問題なく利用できた。HDDは、2.5/1.8/1インチHDDを内蔵するUSB HDDを接続してみたが、どれも認識しなかった。いずれもFAT32でフォーマットしていたので、1インチHDDに関してはFAT16で先頭に2Gバイトのパーティションを作成してみたが、やはり認識しない。ウィルコムに確認したところ、「供給電圧が足りないため利用できない」という回答を得た。
USBキーボードは問題なく認識した。キー対応は以下のようになっており、2つのソフトキーもUSBキーボードで操作できるので、ほとんどの操作が可能だ。「Sleep」「PowerOff」といったキーでサスペンド状態に移行できるが、キーボードで復帰させることはできなかった。キーボードに電源を供給し続けるとバッテリーの消耗が激しくなるので、こうした仕様にしているようだ。
USBキーボード | W-ZERO3[es]側の対応キー、または機能 |
---|---|
F1 | 左ソフトキー |
F2 | 右ソフトキー |
F6 | 音量アップ(待受時のみ) |
F7 | 音量ダウン(待受時のみ) |
Home | 行頭、一覧先頭などに移動 |
End | 行末、一覧末尾などに移動 |
ページアップ/ページダウン | ページスクロール |
全角/半角 | IME ON/OFF |
Sleep/PowerOff | サスペンド |
発表会で動作しないとされたマウスを接続してみると、認識し、動作させることはできたが、カーソルは見えない状態で、事実上「マウスは動作しない」といえる。これはWindows Mobileがマウスドライバを持っていないためで、当てずっぽうでメニューを出したり線を引いたりすることはできる。
手持ちのプリンタや無線アダプタ、Bluetoothアダプタなども接続してみたが、認識されている様子はなかった。これらの製品については、個別にドライバが必要になるようだ。
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