8月23日から26日までの4日間、東京・有明のビッグサイト(国際展示場)で「グッドデザイン・プレゼンテーション2006」が開かれている(7月10日の記事参照)。
総合的にデザインを評価し、優れたデザインを社会に普及させていくことを目的とした「グッドデザイン賞」は、今年でちょうど50年を迎える。グッドデザイン・プレゼンテーション(GDP)は、グッドデザイン賞に応募した製品のうち、一次審査を通過したものが展示されるイベントだ。今年も2000点以上が展示されているが、携帯関連で目に付いたものをご紹介しよう。
今回GDPの新領域デザイン部門に、「SIM-STYLE」(2005年7月7日の記事参照)を出展しているウィルコム。ウィルコムブースは、全体が白い布で覆われ、人が入れないようになっている。そのため、ウィルコムのスタッフもブースの周りに立っている。
近付いて見ると、白い布の中央に小さな差し込み口がある。そこにW-SIMを差し込むと、ポーンと音が鳴って、白い布にムービーが映し出されるという趣向だ。
W-SIMは、アンテナを内蔵した通信モジュールだ。通信に必要な機能が小さなW-SIMに収めてあるので、W-SIMを差し替えることにより、通信機器の開発経験がない企業でも、端末の開発が容易にできるというメリットがある。これを進めて、「これまで通信機能を持たなかった機器にW-SIMを差したら、どんなことが可能になるだろうか?」というのがムービーのテーマ。ウィルコムが考える、“W-SIMの未来のイメージ”を描いたものだ。数カ所ある差し込み口にW-SIMを差し込むたびに、違うムービーが映し出される。ムービーの中では、計算機や辞書、扇風機やテディベアなど、意外なものにW-SIMが差し込まれていく。
ウィルコムによれば、今回アピールしたいポイントは「差し替えられる」という点と「W-SIMの未来の可能性」だ。「これまでは個々のW-SIM端末の商品性を訴求していたが、今回アピールしたいのは、W-SIMという製品と、W-SIMのコンセプト。W-SIMを出し入れすることによって起こる“新しい可能性”を体感してほしい」(ウィルコム)
携帯関連では、携帯電話の端末やBluetooth製品など、国内外の商品が多数展示されている。特に海外メーカーの商品は、韓国メーカーや台湾メーカーなど、日本では普段まず見かけない、珍しいものがたくさん並んでいる。以下、写真で紹介しよう。
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