絵文字も空気も読めません 10代がハマるSNS「モバゲータウン」を28歳(♀)が探検したあなたの知らないインターネット(3/3 ページ)

» 2006年11月27日 14時18分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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 2ch文化とモバゲー文化の“交差点”的な質問も見つけた。「厨房にありがちなことって?」という質問に対しての答えが、2種類に分かれたのだ。1つは「『おまえドコ中?』がお約束」「試験直前に焦り出す」など「中学生」にありがちなことを答えるもの。もう1つは「パセリを使いまわす」「まかないがショボい」など、厨房のもともとの意味、キッチンについて書いているものだ。

ゲーム中にも絵文字チャット

 ゲームはミニゲームやRPGを含めて40種類以上。リアル対戦ゲームも、クイズと大富豪、リバーシの3種類あり、チャットしながらゲームを楽しめる。クイズの“対戦部屋”には朝から晩まで常に100人以上が待っていて、対戦相手に困ることはないが、深夜が一番人が多いようだ。

画像 クイズゲーム。同時にチャットも進んでいる

 対戦に挑戦しようとドキドキしながらクイズにエントリーすると、他のユーザーはチャットで「よろしく(顔の絵文字)」などとあいさつを交わしている。しかし記者は、どこをどういじればチャット画面に文字入力できるのかすら分からずどぎまぎ。「うわ、私いま感じ悪い!?」と不安になりつつ、1人無言でクイズに参加した。

 記者以外の参加者は、クイズの合間にチャットする人も。クイズに答えるスピードも早く、正答率も異様に高い。記者はいっぱしの社会人として、一般常識で高校生(と思しき他の参加者)に負けるとは思っていなかったのだが、参加した2ラウンドとも最下位。他ユーザーは、何度も同じ問題を解いて回答を覚えてしまっているのかも知れない――と邪推してしまう。

 クイズが終了したら、トップの人に「おめ〜(絵文字)」とあいさつするのも常識なようだ。チャットの入力法習得に手間取ってタイミングを逸した記者は無言のまま、あわてて部屋を出るのだった……

携帯に住む“次世代”

 最初は異文化に引きまくり、携帯の小さな画面や、ゆっくりとした通信にイライラしていた記者だが、中を探検しているうちにだんだん慣れ、海外旅行のような気分で異文化を楽しめた。アバターの着せ替えにはハマってきたし、絵文字・ギャル文字なしの書き込みも「浮いてる」と感じるようになり、絵文字や半角カタカナ文字、母音の小文字化をトライ。正しいかどうかはよく分からないが、なんだか若返った気分だ。

 携帯電話は、PCよりも身近で個人的なツールだ。そこで行われているコミュニケーションも、PC向けインターネットよりもずっと身近で親密で本音ベース。モバゲータウンでは、暇なら暇、寂しいなら寂しいと格好付けずに言ってしまえて、だべったりゲームしたりして時間をつぶせる。学生時代のサークルの部室のような印象だ。

画像 日記の書き込み画面には毎回このような注意書きが出る

 とはいえ、ブログやPC向けSNS同様の「炎上」もいくつか見たし、中傷合戦のような書き込みもある。コミュニケーションが親密なだけに感情的になりやすく、人間関係がこじれやすい性質もあるようだ。また、携帯電話はPCよりも心を開きがち。“出会い系”に悪用される危険もありそうだ。

 運営者側がトラブル防止に注意を払っている姿勢も見える。書き込みやメッセージ送信のたびに「他人が嫌がる書き込みはやめましょう」と注意が出るし、要所要所でルールを丁寧に説明し、認証もひんぱんにかけている。

 PC向けサービスと同様、自浄現象も働いているようだ。明らかな嫌がらせの書き込みには第三者から指摘が入ることもあるし、サークルでは管理者が「ルール」を決めたスレッドを作り、見たユーザーは「あげぇ」などと書き込んでスレッドを「上げ」ていくという文化もある。

 mixiや2chのようなPC向けネットコミュニティーとはまた違った、携帯ならではの新しい文化が、猛スピードで発展し、広がっているようだ。

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