絵文字も空気も読めません 10代がハマるSNS「モバゲータウン」を28歳(♀)が探検した:あなたの知らないインターネット(1/3 ページ)

» 2006年11月27日 14時18分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 ネットコミュニティーには強いつもりだった、「mixi」にハマり、「2ちゃんねる」(2ch)を毎日眺める28歳(♀)の記者。「ネットが分からない」と言う上の世代の気持ちが分からなかった。だが携帯向けSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)「モバゲータウン」にトライして、その気持ちが痛いほど分かった――

画像 モバゲータウンのトップページ(左)とユーザートップぺージ

 モバゲータウンは、開始9カ月で200万人のユーザーを集め、10代に圧倒的支持を受けているSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)&ゲームサイト(関連記事参照)。日記や掲示板の作成、アバター作成、メッセージ送受信、チャットなどといったSNS的な機能のほか、デコメールを無料ダウンロードでき、30種類以上のゲームが無料でプレイできるのが特徴だ。

 mixiよりも速いスピードでユーザーを集めたという点に興味を惹かれ、登録してから約3週間。当初はカルチャーショックの連続で、正直「ドン引き」状態だったが、しばらく経って文化に慣れると、次第に引き込まれていった。最近まで「アバターを着替たい、という気持がまったく理解できない」と思っていた記者だが、今はアバターアイテムをいかに入手するか、知恵を絞っている――

 そんな記者の「モバゲータウン旅行記」を記していこう。

「私、人気者!?」――入会直後にメールの嵐

 まずは会員登録して入会だ。入会時のナビゲーションやユーザインタフェースは懇切丁寧で、間違えたり困ったりすることがなさそう。「入力作業に疲れた」と思ったころには励ましのメッセージまで表示され、PC向けサービスに多い、無味乾燥で分かりづらい登録フローに慣れた記者にはとても新鮮だ。

 生年月日は一度登録すると2度と変えられない。ユーザー名の変更も1度しかできず、変更の際は1週間は元の名前が表示される。これらの情報はUIMとひも付けられているため、退会して再入会してもデータが引き継がれる仕組み。複数アカウント取得や年齢詐称は、何度も登録し直せるPC向けSNSよりは難しそうだ。

画像 見知らぬ人から「友達希望」メールが次々に

 登録後数時間のうちに、見知らぬ人から次々に「友達申請」ミニメール(モバゲー専用のWebメール)が届いた。相手はすべて男性。メッセージには「よかったら友達になりませんか?」「年上だけどメールしましょう」などと書かれている。おぬしら、見も知らぬ私にいったい何用じゃ……。

 相手によっては「板橋区に住んでる19歳だよ」「休みは平日週1。趣味は映画鑑賞とドライブ」などといきなり自己紹介してきたり「これから末永く盛り上がっちゃおうよ」と初対面なのに妙に慣れ慣れしかったり……。距離感がつかめない。普段、それほどメールをやりとりしない非モテ記者だが、突然モテモテになった気分だ。

 勇気を出して2人に返信してみる。すぐに返事が来る。「どこ住んでるの?」「何してるの?」――会ったこともない人からのいきなりのプライベート質問に、またもやどぎまぎ。どう返すか迷った末、返信をあきらめてしまった。ごめんなさい……。

 しかし、モバゲータウンの“文法”にはくらくらする。記者はメールに絵文字は使わないタイプだが、モバゲータウン内は絵文字の嵐。「ギャル文字」(と呼ぶのだろうか? 母音などが小文字になったり、数字が丸付き数字になるアレだ)も標準で、絵文字もギャル文字も使えない自分が急に恥ずかしくなってくる。

 みんなは一体、このギャル文字(?)でどんなことを話し合っているのだろうか。気になっていくつか日記をのぞいてみた。

日記には「ヒマ」「絡んで」

画像 新着日記一覧のタイトル。ちなみに一番上は「寒いし暇っっ」と書いてある。記号や絵文字を組み合わせて1文字にする、最も読みにくいタイプのギャル文字は、小学生〜中学生女子に多い。

 日記の内容は多様だが、体面を気にして書かれがちなブログと違い、特定のテーマについて書こうとか、面白いことを書かなくては、などという気負いは見えない。mixi日記の感覚に比較的近く、誰かに反応してもらうために何かを書く“つぶやきスペース”といった印象。写真や動画を付けることもできる。

 内容は「ヒマ。絡んで(コメントやメールなどで一緒に遊んで)」「きょうは疲れた」「寂しい」などという単なるつぶやきもあれば、「テストが終わったから復帰しました!」「体育のマット運動が楽しかった」などという学生らしい書き込みも。ブログやmixi日記で流行している「バトン」も格好の更新ネタで「ヒマだからバトン回して」という書き込みも。携帯電話を恋人になぞらえて紹介する携帯バトンが特に目に付いた。

 日記はエントリーごとに閲覧数が表示され、コメントも書き込める。試しに記者も簡単な日記を書いてみたところ、2日で7人が閲覧し、2人の男性からコメントが付いた。全く知らない人と気軽に雑談する――絡む――文化は徹底しているようで、寂しい夜の暇つぶしに役立ちそうだ。

「モバ彼」「モバ彼女」「モバ家族」――バーチャル人間関係

 掲示板付きコミュニティー機能「サークル」も充実している。総サークル数は20万以上だが、開設できるサークルは1人3つまで。つい最近まで1人1つまでだったこともあり、自分が開設したサークルへのユーザーの思い入れは強い。

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