“まさにガラパゴス”日本の特殊なモバイル市場におけるMVNOの重要性とは?mobidec 2006(2/2 ページ)

» 2006年12月01日 20時33分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
前のページへ 1|2       

日本のモバイル市場はまさにガラパゴス諸島

photo Movability 代表取締役社長 兼 CEO 三木雄信氏

 しかし、こうした通信分野とは別の業界から参入する場合、既存のインフラを活用するといってもどうしてもハードルが高くなる。そこで、三木氏が代表取締役を務めるMovabilityのような、MVNO事業をサポートするMVNE(Mobile Virtual Network Enabler)事業者の存在が欠かせない。

 「日本のモバイル市場はまさにガラパゴス諸島。独特の進化・発展を遂げて外にも出られない、内にも入れない状況になっている。通信において世界標準のビジネスを行うのであれば、現状ではMVNOを推進してインフラの違いを克服したサービスを始めなければならない」(三木氏)

 さらに、MNOによってさまざまなサービスが携帯に盛り込まれているが、その目的はARPUを引き上げることと契約期間を延ばすことに集約されているとし、「付加価値が付いて複雑に見えているが、既存事業者のビジネスモデルは意外にシンプル。その枠組みのなかで、MNOとサービスプロバイダの折り合いがついたサービスが現状でこれだけたくさんある。MVNOを導入すればもっと消費者のニーズに即したサービスが提供できるのは間違いなく、我々の使命はMVNOにより、各事業者の折り合いをいかに付けられるかにある」(三木氏)とMVNEの重要性を説いた。

photo

3G網への接続は時間の問題

 福田氏は日本のMVNO事業の課題として、その成り立ちの違いを指摘した。「MVNOが世界的に話題になったのは、英国のモバイル市場にバージンという非常にブランド力のある企業が参入したのがきっかけ。しかし、当時の英国では数多くの事業者が参入していて大手がいなかった。そこにブランドや明確なコンセプトを持ったプレーヤーがMVNOで参入し、シェアが変動した。日本では大手3社による寡占状態にあり、MVNOの成り立ちがちょっと違う」(福田氏)

photo

 こうした国内外でMVNOに対する温度差があるものの、国内の制度や技術のイノベーションが進んでおり、各キャリアの3G網への接続は時間の問題であるとした。また、寺田氏は「MVNOを単なる流行語にしてはいけない。ユーザーニーズをもっとくみ上げて、キャリアも行政も交えた対話によってMVNOを推進する必要がある」と、MVNOの盛り上げを市場全体で行うことに期待を込めた。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月07日 更新
  1. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  2. UQ mobile「コミコミプランバリュー」にクレカ割を導入したワケ 背景にahamoとY!mobileの“板挟み”も (2026年07月04日)
  3. 「納品できない」──ギガファイル便で障害 運営元「ドメイン変えます」と暫定措置 (2026年07月06日)
  4. Suica、JRE POINTのキャンペーンまとめ【7月5日最新版】 最大1万ポイント還元や新幹線35%オフなど (2026年07月05日)
  5. アップルがMacBook、iPadなどをついに値上げ――値上げを見送ったiPhoneのXデーはいつなのか (2026年07月05日)
  6. エディオンら、携帯契約時に義務違反 総務省が発表 NTTドコモにも行政指導 (2026年07月03日)
  7. 転売屋によるスマホ回線の「短期解約」「ホッピング」 総務省の検討する対策は十分なのか? 店員からの意見 (2026年07月03日)
  8. mineoのオプテージが「携帯電話番号」の割り当てを受ける 「音声フルMVNO実現」に向けて大きな一歩 (2026年07月06日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【7月4日最新版】 ポイント20%還元や30倍増額など盛りだくさん (2026年07月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー